ニートにハーブティーは要らない

ニートにハーブティーは要らない

思ったことを書いています

インターネット分霊箱

わたしのことしかフォローしていない、フォロワー数0のアカウントがあった。こういうのを、友だちの裏垢だと思ってしまう癖がある。 友だちの裏垢。絶対本垢じゃないのにわざわざ「本垢です」と書いてあったり、「あくまで壁打ちです」とか「たんなる独り言…

日本の夏、狂っている夏

夏が来る。 ビールのCMのような夏はどこにあるんだろうと毎年思う。 何やら屋上の特等席みたいなところできゅうりやらスイカやらビールが冷えてて、誰かが「こっちこっちー!」って手招きしてる後ろで花火がドーンみたいな夏。 泡が星みたいに弾けるジョッキ…

スピッツが嫌い

何気なく向田邦子の短編を読み返していたら、主人公の女が「嫌いなもの」を列挙している箇所があった。 クイズ番組、花柄の電気製品、小指の爪を伸ばした男、豪傑笑いをする男などを挙げている中に「スピッツが嫌い」という言葉が踊っていた。(まあ、わたしも正…

∞畳ボロアパート

ボロアパートを見ると立ち止まってしまう。ベランダに干されたキャラクターのタオルケットや、出しっぱなしのサンダル、駐輪場で倒れている錆び付いた自転車。 明確な記憶はないけど、わたしもかつてボロアパートの中の人だった。 子どもの頃に母の車に乗っ…

たとえばキウイフルーツをクレソンで和えるようなこと

他人がごくごく日常的にやっている、思いも寄らない食材の組み合わせを知るのが好きだ。 好きな料理系youtuberは、夏のおみそ汁にすだちの輪切りをたくさん浮かべていた。そして椎茸とアボカドをお醤油で香ばしくソテーしていた。こういう自分では思いつかな…

サイゼリヤでひとりでワインを飲むぐらいのことがあってもよい

https://www.saizeriya.co.jp/ 会社の帰りにひとりでサイゼリヤに寄る。 街の雑踏の中を歩きながら、緑色の看板を見つけたときからわたしはなんだかぼんやりしてしまって、目が空洞になっていく感覚を抱く。あらゆる視覚情報が空洞になった目を風のように通…

おもしろい死に方について

https://www.nihon-eiga.com/osusume/furuhata/ 古畑任三郎の父は、タヒチを旅行中にヤシの実が頭に直撃して死亡したという。 わたしは子供の頃にそれを知り、その死に方に激しく憧れた。実の父の頓狂な死を淡々と語る古畑も、ひどくかっこよく思えた。 「ヤ…

暮らしのいびつ

生活するには、ちょっとしたコツが要る。自分だけにしかわからない、小さな小さなコツである。 最近新しいアパートに引っ越した。この部屋で暮らすためのコツを、やっと身体が覚えはじめた。部屋は新しいのに、エアコンは古い。リモコンは褪せたクリーム色に…

魔の1週間とひねり揚げ

わたしには魔の1週間が存在する。それは、“あのこと”ではない。“あのこと”が訪れるまえの1週間のことだ。なにも伏せなくてもいいじゃないかと憤る人もいるかと思うが、伏せるのも勝手だ。とにかく、“あのこと”のまえは酷い。いろんなことが不安になり、焦っ…

ハムをつまみ食いするときの焦りについて

夜中、どうにも小腹が減ってキッチンまで這っていき、冷蔵庫を空ける。暗闇に浮かぶスペースコロニーみたいな光の中に、ハムを発見。明日、サンドイッチにしようと思っていたそれを迷いなく開封し、1枚をべろりと食べる。ハム独特の水あめの甘さと、かどのと…

今ごろ自分の家が燃えているんじゃないかと思う

夜、自宅までの坂道を登っていると、背後からサイレンの音が追いかけてきてどんどん大きくなったかと思えば、3台ほどの消防車が立て続けにわたしを追い越した。音はゆがみながら遠ざかり、そのままわたしの家と同じ方向に消えていった。 「わたしの家燃えて…

ヨコハマ・日雇い・メモリー

スローなブキにしてくれ ブルーレイ [Blu-ray] 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2012/09/28 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る どうでもいいことばかりやたら記憶に残るというのは本当によくあることである。ついでにちょっと教えてあげるけ…

卒業・くすんだブルーのワンピース・会社員

2019年3月26日に大学を卒業し、4月から都内で会社員になった。毎日通勤したり、先輩からこぼれ仕事をもらいながらいろいろやったり、デスクで壁と向かい合いながらお弁当を食べたりしていると、つい2、3週間くらいまえには卒業式のあとの謝恩会に何を着てい…

夕暮れバスの老女に羨望し、雑踏の中の少女にエールを送る

時は夕暮れ。 タカシマヤの食品売り場の紙袋を大事そうに抱えた老女がバスのステップをゆっくりと上がってくる。「どうもね」と言いながらパスケースを運転手にかざし、運転手の「あゃゃっす」という礼を軽くいなしながら席を探し、ゆっくりと優先席に腰をお…

地に足つけて生きている人間の言葉にはドライヴ感がある

地に足つけて生きている人間の言葉には、ドライヴ感がある。 一見それは意味不明の言葉であっても、たしかな重量をもったカウンターパンチとして身体に響いてくる。 小さい頃は、よく喫茶店に預けられていた。祖父が自宅の一部を改造してやっていた喫茶店で…

飼い猫への愛をタトゥーにしかねない女

健斗♡彩花 Forever love…… そう書いたピンクの絵馬を、江の島の小高い丘につるすだけならまだしも、若気の至りでタトゥーをいれてしまうひとがいる。Yusuke Forever…… そう彫ったあと、ほどなくして別れ、失笑を買ってしまうひともいる。 そういうことをする…

あの頃、公文式で苦悶していた

はい。 この鞄を見て、一瞬にして時をかけた人も多いのではないでしょうか。「くもん行っくもん♪」でおなじみのくもん学習指導教室のバッグですね。 ついこの間、この黄色とネイビーの鞄を持った子供たちが脇を駆け抜けていったとき、まさしくわたしも時をか…

テトリスに狂った男、父

この世でいちばん暇な人が誰だか、皆さんご存じだろうか。それは、今この地球のどこかでテトリスに興じている人である。 テトリスとは いわゆる「落ち物パズルゲーム」の元祖。「上から落ちてくる『4個の正方形で構成された7種類の多角形ブロック』(テト…

あなたはほうじ茶でアガれるか? おばさん群像劇『滝を見にいく』

「あんただっておばさんになるのよ」 背中にぴしゃりと投げつけられた言葉を払いのけ、「なるもんですか」と思いながらずんずんと生きていくうちに、少女たちは瞬く間におばさんになっていく。「かわいいおばあちゃんになりた~い♡」と言う少女はいても、「…

旅の恥をかき捨てると自我が崩壊する

ついこの間、所用で箱根鉄道のとある駅に行った。博物館でひとしきり見学したあと駅のホームにたどり着くと、登山の装備をした楽しげな高齢者集団や、ツーリングみたいな恰好なのになぜか鉄道に乗ろうとしている中年集団などがわらわらと憩っていてにぎやか…

その電車が銀河鉄道に変わるとき

電車に乗っているとき、ずっとこのまま居られたらと思うことがある。そう思わせる車両がたまにある。 他人の気配や視線というのは緊張をもたらすものだけど、不思議なくらいそれが無い車両なのだ。他人同士が絶妙な空気感で配置されていて、誰も各人をじろじ…

わたし(8才)責任編集『五日間でねこになれよう。』

「子供は汚れがない。純粋だ。」なんていうのは子供の頃を覚えていないひとの言うことです。女子小学生ほどバリエーション豊かな悪口を言う生きものはいませんし、男子小学生ほどトンボやカエルをいじめる生きものはいません。 しかし子供の頃にもっていた、…

うそつきカンちゃんのこと

中学生のころ、ちょっと闇の深い友達がいた。カンちゃんと呼ばれていたその子は、ぽっちゃりしていて目がクリッとしていて愛嬌のあるルックスをしていた。でもときどき、底なし沼のように暗い目をしていた。わたしはその子と同じ剣道部に入っていて、あんま…

父という名の野性

「ちょっと川の様子見てくる」 死亡フラグとして名高いこのセリフ、うちの父親は実際に言った。(ふつうに生きている) 毎年台風が来ると、川の様子を見に行って転落して死ぬ人がいる。こちらとしてはなぜそんなに川が気になるのか不思議でしょうがないけど…

ダイエー横浜西口店セルフレジの躁うつ感について

今はどうなのかわからないけど、横浜駅西口にあるダイエーのセルフレジのテンションが独特だったことを思い出した。 たいてい、セルフレジとは元気の良いものだ。どこかのいい声をしたお姉さんが「商品をスキャンしてください♪」と言ってくれる。セルフレジ…

年齢オブジョイトイという暇なハガキ職人みたいな名前が生まれた背景

年齢オブジョイトイという滑り気味のハガキ職人のような名前でブログを始めて、二ヶ月ちょっとになる。この名前、ダサくて意味不明だけど気に入っている。 ハガキ職人の考える名前って、「どうにかこの世に一つのシュールな名前が欲しい!」という切実さに満…

覚醒・暴れメガネ★★★★★

朝、ゴミ出しをしたついでに近所を散歩していた。前住んでいたところと違い、ほどよく人がいてにぎわっており歩きがいがある。そのときのわたしは、筒みたいなまっすぐなワンピースにサンダル、家用にしているウディ・アレンみたいな変なメガネをかけた近所…

昔ながらの銭湯って、番台から裸丸見えなんですね

超絶レトロな銭湯、太平館 今日は兄が「下町のレトロな銭湯に行きたい。アッツアツの黒湯がいい。」と言ったので、少しだけ足をのばして太平館に行ってきた。 k-o-i.jp いや、本当に昭和で時止まってた。 まず玄関で靴を脱ぎ、木札を抜き差しするタイプの靴…

架空の天才子役そよかぜちゃん

兄の話をしよう。 明日の早朝、なぜかはるばる青森からわたしの家に来るらしいので、思い出を振り返りたくなった。 兄は色が黒く、太っていた。高校のときはラグビー部だったが、兄こそがラグビーボールのようだった。 ハンバーグ&ステーキレストランチェー…

YONCEに似ているひとに出会った

最近、YONCEっぽい人に出会った。 出典s-media-cache-ak0.pinimg.com 短髪で、前髪はすこし後ろに流していて、おでこが見えている。顔の骨格といい、首がひょろっと長い感じといいYONCEのそれだった。 もうその条件だけでわたしは「あいつはYONCEだ」と息巻…