ニートにハーブティーは要らない

ニートにハーブティーは要らない

よく深夜に更新します

ある夜、TはUFOを見たことがあると言った

https://mnsatlas.com/?p=10713 T*1と一緒にわたしの家まで続く坂道を歩いていたときのこと。夜空にみどりがかった光の玉が動いていて、それはどう見てもUFOではなかったんだけど、親しい人間と過ごしているときは許される範囲でいい加減なことを言ってみた…

夕暮れバスの老女に羨望し、雑踏の中の少女にエールを送る

時は夕暮れ。 タカシマヤの食品売り場の紙袋を大事そうに抱えた老女がバスのステップをゆっくりと上がってくる。「どうもね」と言いながらパスケースを運転手にかざし、運転手の「あゃゃっす」という礼を軽くいなしながら席を探し、ゆっくりと優先席に腰をお…

地に足つけて生きている人間の言葉にはドライヴ感がある

地に足つけて生きている人間の言葉には、ドライヴ感がある。 一見それは意味不明の言葉であっても、たしかな重量をもったカウンターパンチとして身体に響いてくる。 小さい頃は、よく喫茶店に預けられていた。祖父が自宅の一部を改造してやっていた喫茶店で…

おまえが盆栽を買った日

京都旅行に行ったときの「苔」 昨日、彼氏がちいさなちいさな盆栽を買った。 てのひらに乗るくらいの丸い器に土が入っていて、その表面を苔がぽこぽこと覆っている。そこから、小さくて華奢な松が見事な昇り龍を描いて突き出している。よく見ると、小指の爪…

飼い猫への愛をタトゥーにしかねない女

健斗♡彩花 Forever love…… そう書いたピンクの絵馬を、江の島の小高い丘につるすだけならまだしも、若気の至りでタトゥーをいれてしまうひとがいる。Yusuke Forever…… そう彫ったあと、ほどなくして別れ、失笑を買ってしまうひともいる。 そういうことをする…

たとえば冬至にかぼちゃだって煮てやるよ

「東京オリンピックを一緒に見ようね。約束だよ。」 誰かに言われたのだけど、その誰かはもうわたしと親しく会うことはないだろう。 もっといえば、こうも言っていた。 「ここが子供たちの部屋で、ここは(ぼくら)夫婦の部屋だよ。下の階からの音が聞こえやす…

変なおにいさんとニセの札束

落ち葉が舞う季節になると思い出してしまう人がいる。 深く関わったわけでもない、ほとんど人生が交わらなかった人なのだけど、どうしても忘れられない瞬間があるのである。 わたしは小学校低学年だった。 田舎の、周りが雑木林になっている小学校。裏には墓…

あの頃、公文式で苦悶していた

はい。 この鞄を見て、一瞬にして時をかけた人も多いのではないでしょうか。「くもん行っくもん♪」でおなじみのくもん学習指導教室のバッグですね。 ついこの間、この黄色とネイビーの鞄を持った子供たちが脇を駆け抜けていったとき、まさしくわたしも時をか…

テトリスに狂った男、父

この世でいちばん暇な人が誰だか、皆さんご存じだろうか。それは、今この地球のどこかでテトリスに興じている人である。 テトリスとは いわゆる「落ち物パズルゲーム」の元祖。「上から落ちてくる『4個の正方形で構成された7種類の多角形ブロック』(テト…

あなたはほうじ茶でアガれるか? おばさん群像劇『滝を見にいく』

「あんただっておばさんになるのよ」 背中にぴしゃりと投げつけられた言葉を払いのけ、「なるもんですか」と思いながらずんずんと生きていくうちに、少女たちは瞬く間におばさんになっていく。「かわいいおばあちゃんになりた~い♡」と言う少女はいても、「…

クリエイトSDに魂を売った夜

前に住んでいた町には、クリエイトSDという薬局くらいしか便利な店がなかった。 marple-hana1026.hatenablog.com クリエイトSDというのは神奈川県で幅をきかせている大型ドラッグストアで、日用品から医薬品から食料品までなんでも揃う、トモズとかウェルシ…

旅の恥をかき捨てると自我が崩壊する

ついこの間、所用で箱根鉄道のとある駅に行った。博物館でひとしきり見学したあと駅のホームにたどり着くと、登山の装備をした楽しげな高齢者集団や、ツーリングみたいな恰好なのになぜか鉄道に乗ろうとしている中年集団などがわらわらと憩っていてにぎやか…

その電車が銀河鉄道に変わるとき

電車に乗っているとき、ずっとこのまま居られたらと思うことがある。そう思わせる車両がたまにある。 他人の気配や視線というのは緊張をもたらすものだけど、不思議なくらいそれが無い車両なのだ。他人同士が絶妙な空気感で配置されていて、誰も各人をじろじ…

わたし(8才)責任編集『五日間でねこになれよう。』

「子供は汚れがない。純粋だ。」なんていうのは子供の頃を覚えていないひとの言うことです。女子小学生ほどバリエーション豊かな悪口を言う生きものはいませんし、男子小学生ほどトンボやカエルをいじめる生きものはいません。 しかし子供の頃にもっていた、…

【元住吉】ツキノワコーヒーのススメ

最近友達が酒のみ自慢をしているのを聞くと胸がざわつくようになりました。無茶せず夜には一杯だけビール飲んで、朝には家でじっくりコーヒー淹れて飲んで安らいでいたいです。シャレオツなバーを知ってる人より、美味しいコーヒーが飲める店を知ってる人に…

好きな人の顔を思い出せない現象についてプルースト先生と話し合う

ちょっといきなり甘酸っぱいことを言ってしまって申し訳ないんですけど、 わたし、好きな人の顔をなかなか覚えられないんですよね。自分だけだと思ってたけど、周りに聞いてみたらけっこうそういう人っているみたいです。 たとえばあなたはこんなシチュエー…

うそつきカンちゃんのこと

中学生のころ、ちょっと闇の深い友達がいた。カンちゃんと呼ばれていたその子は、ぽっちゃりしていて目がクリッとしていて愛嬌のあるルックスをしていた。でもときどき、底なし沼のように暗い目をしていた。わたしはその子と同じ剣道部に入っていて、あんま…

父という名の野性

「ちょっと川の様子見てくる」 死亡フラグとして名高いこのセリフ、うちの父親は実際に言った。(ふつうに生きている) 毎年台風が来ると、川の様子を見に行って転落して死ぬ人がいる。こちらとしてはなぜそんなに川が気になるのか不思議でしょうがないけど…

「獣ゆく細道」にハマった人が聴くべき、椎名林檎の艶やか曲

エレカシ宮本浩次×椎名林檎 獣ゆく細道 椎名林檎と宮本浩次-獣ゆく細道 椎名林檎になりそこねた女子の皆さん、息してますか? わたしはかろうじて元気です。 なぜなら『獣ゆく細道』が最高すぎるから!わたしの大好物、「椎名林檎が定期的に出す艶やか曲」…

Twitterのアカウントを作りました

高校生のとき以来に、ツイッターのアカウントを作りました。 twitter.com 今ならなんと、フォロワー0人! ブログ自体もくだらないけど、それ以上にどうでもいいことを吐き出す用にしたいと思います。 現に今、誰もいない空間に向かってどうでもいいことをつ…

ダイエー横浜西口店セルフレジの躁うつ感について

今はどうなのかわからないけど、横浜駅西口にあるダイエーのセルフレジのテンションが独特だったことを思い出した。 たいてい、セルフレジとは元気の良いものだ。どこかのいい声をしたお姉さんが「商品をスキャンしてください♪」と言ってくれる。セルフレジ…

貝のようにしゃべらない恋人と行く、一泊二日ギッチギチ京都旅

これがリアルな京都旅だ 例のあまりしゃべらない彼氏と、京都に行った。 「なぜ京都?」って感じだけど、お互い将来のことについて考えすぎてろくに夏休みを楽しまなかったので、「とりあえず京都に行っておきましょう」ということでゆるく決まった。以下、…

教授の「父としての顔」を見てしまった

恐れていたことが起こった。 今日、同じ最寄り駅を使っている担当教諭とスーパーでエンカウントしてしまったのだ。そもそもこれまで遭遇しなかったのが運が良かったのか。 もともとは、わたしが教授の住む街に引っ越してきてしまったのだ。せっかく家族水入…

思い込みの激しさと見せしめのような叱り方

今日はすこし暗い話を。 昔担任だった先生が、パワハラで訴えられていた。体罰はなかったものの、行き過ぎた指導があり、自殺の原因をつくってしまったとのことだった。真相がどうなのかはわからないし無責任なことは言えないけど、昔この先生に怒られたとき…

年齢オブジョイトイという暇なハガキ職人みたいな名前が生まれた背景

年齢オブジョイトイという滑り気味のハガキ職人のような名前でブログを始めて、二ヶ月ちょっとになる。この名前、ダサくて意味不明だけど気に入っている。 ハガキ職人の考える名前って、「どうにかこの世に一つのシュールな名前が欲しい!」という切実さに満…

覚醒・暴れメガネ★★★★★

朝、ゴミ出しをしたついでに近所を散歩していた。前住んでいたところと違い、ほどよく人がいてにぎわっており歩きがいがある。そのときのわたしは、筒みたいなまっすぐなワンピースにサンダル、家用にしているウディ・アレンみたいな変なメガネをかけた近所…

近所にあってほしい外食チェーンの布陣を考える

「ちょうどいい」外食チェーンを考える 引っ越して一か月くらい経ち、新しいまちにも慣れてきました。買い物場所、おいしいラーメン屋、コンビニの配置、この地でのあらゆる暮らしのノウハウを蓄積しつつあります。駅から近いし、スーパーも薬局もコンビニも…

昔ながらの銭湯って、番台から裸丸見えなんですね

超絶レトロな銭湯、太平館 今日は兄が「下町のレトロな銭湯に行きたい。アッツアツの黒湯がいい。」と言ったので、少しだけ足をのばして太平館に行ってきた。 k-o-i.jp いや、本当に昭和で時止まってた。 まず玄関で靴を脱ぎ、木札を抜き差しするタイプの靴…

架空の天才子役そよかぜちゃん

兄の話をしよう。 明日の早朝、なぜかはるばる青森からわたしの家に来るらしいので、思い出を振り返りたくなった。 兄は色が黒く、太っていた。高校のときはラグビー部だったが、兄こそがラグビーボールのようだった。 ハンバーグ&ステーキレストランチェー…

おじさんが出す「ンチッ」という舌打ちみたいな音は何なのか

おじさんの舌打ちの威力 たとえば朝の新橋駅。JRから銀座線へ乗り換える通路の、あのとんでもない大混雑のなかで人混みに飲まれているとき、真近くにいる他人の口から発せられる音がハイレゾかよというくらいにクリアに耳を刺激してくることがあるだろう。そ…