ニートにハーブティーは要らない

ニートじゃなくてすみません

てれび戦士になれなかった皆さんへ

 

 

今週のお題「星に願いを」

 

女子の生きざま (新潮文庫)

女子の生きざま (新潮文庫)

 

 

最近『万引き家族』でぶいぶい言わせている、かのリリー・フランキーさんが自著でおっしゃっていました。

 

「夢はねぶたいほうが価値がある」

 『L・フランキー金言集』より

 

そもそも人は夢見る生き物。他人から見れば、壮大で馬鹿げた夢でも、案外本人は本気で「イケるかも???」と思っている場合が多いものです。そして自分のポテンシャルを過大視できるその状況というのは、案外尊いものです。

 

ヒカキンになれなかった子供たち

 

小学生男子の夢がプロ野球選手だったのは今は昔の話ですが、それが「YouTuber」になったとしても夢見る性質はまったくもって変わっていないのです。なかなか手に入りそうもないビックドリームをつかもうとしている点においては。(ひょっとして子供たちが「YouTube」になりたがっているらしいという情報ももう古いかもしれませんが)

 

かつてヒカキンの真似をして動画をアップして、ネット上でボロカス言われながら散っていったヒカキッズ達。

 

彼らもまた、ねぶたい夢をみていたのです。

 

彼らは自らのポテンシャルに根拠のない自信を持ち、実際にアクションを起こし、玉砕していった幼き勇者たちです。自らの限界を一度思い知った彼らは、また自分を見つめなおしてから、別の夢を抱きなおすでしょう。そして身の丈にあった夢をかなえた後は、根拠のない自信をもってあがいていた頃のことを、尊いと思えるようになるでしょう。

 

彼らはどんなにネット上のイジワルな人にたたかれてもきっと生きていける。そもそものバイタリティがそのへんのキッズよりも強いから。

 

しかし本当に問題なのは・・・

 

とんでもなくねぶたい夢を見ながら、一切実現のための努力をせず、なんとなく

 

「来年あたりにはヒカキンになれるんじゃね???」

 

と内心思うにとどめておいている無気力ドリーマー達です!!!

もう完全に感覚だけでイケると思ってる、完全感覚ドリーマー達です!!!

 

 

完全感覚Dreamer

完全感覚Dreamer

  • provided courtesy of iTunes

 

 

彼らは自分の行動を先延ばしにして、自分の限界を見ようともしない。

当たって砕けてゆくヒカキッズ達を鼻で笑いながら、「自分だけは違う…。大した努力をせず、恥もかかずにヒカキンになれる…。」などと思って、のんべんだらりと時間を消費していくのです。

 

そして約束の一年後が訪れる…。

何も変わっていない、ヒカキンになれてもいない自分に彼らは絶望することがない。

なぜなら

 

「頑張ってないし~~」

 

という言い訳ができるからである。

 

そしてねぶたい夢をころころと変えながら、ぼやぼやと年を取っていき、次第にちょっとダメな大人になっていく。自分では行動をしないわりに、頑張っている他人を冷ややかに見てしまいがちな、「何者」でもないちょいヤバな人間が出来上がっていく。

 

ここまで書いてきて、ブーメランが全身に刺さり、失血死しそうになっているわたしです。

 

ちょっとあまりに完全感覚ドリーマーだったわたしの、ねぶたい夢の変遷を振り返ってみたいと思います。

 

幼稚園児~小学校低学年

 

当時のわたしにはある楽しみがありました。

それは家に帰って天才てれびくんを見ることです。

 

NHK天才てれびくんMAX MTK the 13th

NHK天才てれびくんMAX MTK the 13th

 

 

わたしは現在21歳。当時の天才てれびくんで活躍していたのは前田公輝くんや、中村有紗ちゃん、今は変わり果ててしまったてんかりん(現てんちむ)など、そうそうたるメンバー。

 

自分と年齢の近いお兄さんお姉さんたちが、わいわいきゃいきゃい言いながら歌ったりゲームしたりしているのをよだれ垂らしながら見ていました。

 

なんであんなにテレビ戦士になりたかったかというと、「なんかちやほやされていそう」だったからです。そして当時の前田公輝さんがめちゃくちゃ好きだった…。

 

ここで親に「オーディション受けたい!」とか無邪気におねだりするくらいならさわやかなものです。しかしわたしは無気力な完全感覚ドリーマー。「来年あたりにはてれび戦士なれてるんじゃね?」という恐ろしい野望を隠し持ちながら、親の前では前田公輝くんにお熱であることも悟られないように冷静を装いながら視聴していました。将来の夢は本屋さんと公言していました。もうこれで「来年あたりにはてれび戦士に…」とか思えるのが怖すぎます。

 

そして案外てれび戦士になりたがっていた人というのは、案外同世代には多いようです。なんか安心した…。

 

まあ、そんなこんなで幼稚園小学校と上がっていっても、一向にテレビ戦士になれる気配はなく、北国の田んぼの中を鼻垂らしながら歩く平凡な子供のままでした。そしてなんとなくてれび戦士になれないことを肌で悟りながら、わたしは次なるねぶたい夢を見つけ出していく。

 

小学校中学年

ハーマイオニーである。

https://binged.it/2ubaPEr

 

 もうこうなると完全に別の時空に生きている人ですね。

 

「くせっ毛であること」、「本好きであること」に自分との共通点を勝手に見出したわたしはなんとなく来年あたりにはハーマイオニーになれる気がしていました。なんならちょっとエマワトソンに対抗意識を燃やしていました。映画ももちろん大好きだったのですが、あの頭おかしいくらい分厚い原作本を休み時間に読みまくっていました。わたしがあこがれていたのは原作のハーマイオニーだったのです。

 

 

ハリー・ポッターと賢者の石 (吹替版)

ハリー・ポッターと賢者の石 (吹替版)

 

 

まずハーマイオニーになるにはホグワーツに入らなければならない。これに関しては、家族にばれないように地道な努力をしていました。

 

まず、イオンのこんな感じの地下駐車場に行きます。

 地下駐車場画像素材

 

そしてなにがしかの番号が付いたコンクリートの柱に

カートごと勢いよくドーーーーーン!!!!

気分は完全に9と4分の3番線。

 

今アルバイトをしていて、よその子供の不審行動をよく見かけるのですが、自分がこうだったもんで気持ちがわかるんですよね。なんか違う世界が見えてるんだろうなと。

 

まあ何度やってもホグワーツには行けないし、誕生日にハグリッドは来ないしで、だんだんとハーマイオニーへの道も閉ざされていくわけです。

 

 

小学校高学年

名探偵になりたがり始めました。しかも皆さんがイメージするような

シャーロック・ホームズだとか、コナンだとかそういうんじゃないです。

 

ミス・マープル(老婆)です。

 

ミス・マープル[完全版]DVD-BOX 1

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小学校高学年にして、老婆にあこがれるという何とも言えない時間のロス。まあアガサ・クリスティーは素晴らしいですしね。しょうがないんですけど。

 

この時の自分の精神状態はいまだに謎です。ミス・マープルになったつもりで家でひとりティーパーティーを開いたり、近所の様子を探索して勝手に謎を作り上げたりしていました。小学校高学年だったもので、さすがに自分のヤバさに気が付きつつあって、公的な将来の夢は「数学の先生」でした。(別設定で、世界的な数学の権威でもありながら探偵業も営むという壮大なキャリアプランも考えていました。)

 

別記事でレイトン教授へのゆがんだ熱い思いを語りましたが

 

marple-hana1026.hatenablog.com

 

 ミス・マープルクラスになれば、レイトン教授をはべらすことくらいできるんじゃないかとか訳わからないことも考えていました。いや、ほんとクレイジーですね。

 

こういった具合に現実と向き合うことなく、中学高校大学と進んでいったわけです。

 

 

 

その間にあこがれてきたのは

 

向田邦子(生きざまに惚れていました。向田さんの所持品とそっくりなコートを買い、気分は昭和の女でした。)

椎名林檎(ホクロを真似してかいていました。コピーバンドもやりました。)

指揮者の西本智美さん(クラシックやっていないくせに!)

 

思い出せる範囲で思い出してみたんですけど、自分の現実感のなさに呆然としています。ただ、だんだん実在する人間にシフトしてきているのは良い傾向だと思います。

 

遅いよ!!もう21歳だよ!!!

 

 

最後に

これまで見てきた、あまりにねぶたい夢の数々。きらびやかな夢とは対照的な、積み重ねてきた怠惰な日々。

 

そろそろ本腰入れて、自分の人生を考えなくっちゃと

暦を見ながら思うわけです。

 

あの頃わたしとおなじように、てれび戦士になりたがっていた皆さん、

 

今どんな夢見てますか?

もう立派に働いていますか?それでもねぶたい夢って見るものですか?

 

 七夕の短冊を見ると、「世界平和」とか「大統領になりたい」とか「中島裕翔と一夜をともにしたい」とか案外皆ねぶたいなあと思って安心するのです。

 

わたしの場合、七夕なくても年中ねぶたいんですが。

 

 チェンジリング (吹替版)

 

 

 

  

  わたしはつい最近も、アンジェリーナ・ジョリーにあこがれてしまい、自分でもちょっと呆れております。良い七夕を。