ニートにハーブティーは要らない

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おじさんが出す「ンチッ」という舌打ちみたいな音は何なのか

おじさんの舌打ちの威力

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たとえば朝の新橋駅。JRから銀座線へ乗り換える通路の、あのとんでもない大混雑のなかで人混みに飲まれているとき、真近くにいる他人の口から発せられる音がハイレゾかよというくらいにクリアに耳を刺激してくることがあるだろう。それが生暖かい吐息であっても構わない。お互い様である。しかしそれが舌打ちだと最悪である。

 

舌打ちほど心をざわつかせるものはない。

「あらやだ舌打ち」という動揺と、「イライラしてるのはみんな同じなんだから!」という憤りといった感情に使うエネルギーがもったいない。舌打ちには負の感情を伝染させる魔力がある。

 

舌打ちした人の顔をつい見てしまうことがある。

 

すると思いがけず、イライラとは無縁の呑気そうな顔をしていることがある。これが3秒前に舌打ちをした人の顔なのかと、一瞬疑問に思う。いや、これは舌打ちしていない人の顔だ。ということはさっきの音は何なんだとなる。

 

わたし調べによると、中高年男性はしばしばまったく悪気なく「ンチッ」という舌打ちもどきの音を発する。本当にまぎらわしい。こうした舌打ちもどきに心を乱しているようでは、わたしはこのコンクリートジャングルを生き抜いていけないだろう。日々鍛錬して、ホンモノの舌打ちを目の当たりにしても揺るがない強靭な精神だけでなく、舌打ちもどきを瞬時に見破る洞察力を身につけていくべきだろう。

 

中高年男性がこのような音を出すシチュエーションはいくつかある。

 

CASE1 食後の口内の粘つきを気にしている

なんとなく粘性の高い「ンチッ」を出す男性はおそらくこのケース。朝のラッシュはナイスミドルたちが奥様のつくった朝ごはんを食べ、バタバタと家を出て、ちょうど口内が粘ついているタイミングだったりする。

CASE2 何かが歯に挟まっている

これは一番多いのではないだろうか。単なる独断と偏見だけど。これに関しては人類共通。ついわたしもやってしまいたくなるときがある。ほうれん草とか歯に挟まるし。

CASE3 なんとなく気合いを入れるタイミングで音を出したい

茶店などで煙草を吸いながらコーヒーをすすってたナイスミドルが、唐突に「ンチッ」と鳴らし、ものすごくキレのある動きで立ち上がり、風のように消えていった。こういう場合の「ンチッ」は、何らかの気合い入れの意味をもっているのかもしれない。「よし、いっちょいくか」という声にならない気合いを、「ンチッ」に込めている。

CASE4 本当に無意識で、自分でもなんでやっているのかわからない

ほんとうに唖然としたような表情で「ンチッ」を繰り返しているおじさん。まさに無心といった感じ。おそらく「その音は何ですか?」と聞いても、「え、私音なんて出してました?」と返してくるだろう。

CASE5 隣にいるおじさんがやっているから、自分もやろう

この「ンチッ」は、ときにすさまじい伝染力を発揮する。よく試験会場などで一人が咳ばらいをすると、連続して数人がゴホゴホやりはじめるという現象が起こるけど、まさにああいった感じである。「あ、俺もンチッやりたかったんだよね」と言わんばかりに、まったく要らないアンサンブルが電車内に沸き起こる。それにあからさまにイライラしてプリプリしている女性もセットで地獄の様相である。そしてそれを興味深く見ているわたしの気持ち悪さも。

 

 

以上が今のところ確認できている、「ンチッ」シチュエーションである。これらを常に頭において、目の前の状況を整理し、それが舌打ちもどきなのかを冷静に見定めていこう。