ニートにハーブティーは要らない

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ダイエー横浜西口店セルフレジの躁うつ感について

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今はどうなのかわからないけど、横浜駅西口にあるダイエーのセルフレジのテンションが独特だったことを思い出した。

 

たいてい、セルフレジとは元気の良いものだ。どこかのいい声をしたお姉さんが「商品をスキャンしてください♪」と言ってくれる。セルフレジ用の声優さんとかいるんだろうか。わたしの知らない世界である。

 

なにはともあれ、ダイエー横浜西口店のセルフレジ音声は一味違う。レジ袋をセットし、お会計ボタンを押すとまずこうスタートする。

 

「いらっしゃいませ(ボソッ」

 

エッ?と思う。今なんつった??

 

このセルフレジ音声の暗さをなんと形容すればいいのか、わたしのボキャブラリーの薄さを憎むばかりだけど、とにかく陰気なのである。絶対にAmazarashiとか聴いてるでしょ、と思うような憂いを含んだテンションである。なんだこいつ大丈夫かと不安になってくる。

 

しかししばらくすると様子が変わってくる。

 

「商品のバーコードをガラス面に近づけてください(^^♪ バーコードのついていない商品は」などとご機嫌でのたまう。

 

声もいきなり変わる。さっきまでの陰気な鬱ボイスはどこに消えたんだ。わたしはさっきまでのおまえの方が友達になれそうな気がしていたよ。声も10歳は若返ったような感じで、ものすごく気分よさそうに指示を出してくる。完全に別人の声である。パン屋さんで働いていたとき、「とりあえずいらっしゃいませだけ元気に言ってくれたら最初は大丈夫だから」とアドバイスされたものだったが、こいつはまったくの逆。いらっしゃいませは陰気なのに、レジ打ちは元気いっぱいなサイコ店員である。

 

そしてその後意思疎通が難しくなっていく。

 

「商品をスキャンしてく…ヒャク…ナナジュウ…二……エン⤵商品を袋に入れ…ヒャク…ヨンジュウ…ハチ……」

 

次々に食い気味で指示を出してくるうえに、金額を言うところだけカタコト。怖い、怖いっす。あ、なんか今ベラベラしゃべりたい状態になってるのかなと思う。それでも最後はテンション高い状態で送り出してくれるし、「忘れ物はないか?」と親切にも聞いてくれる。

 

「ありがとうございました(^^♪」

 

という声を聞き、「調子が良さそうで何よりだわ…」と思いながらレジを去る。

 

しかしやつはまた次の客に言う。

 

「いらっしゃいませ(ボソッ)」

 

 

朝7時から夜11時まで、休みなくテンションを上げ下げしているダイエー横浜駅西口のセルフレジ。どうか皆さんご声援を。