ニートにハーブティーは要らない

ニートにハーブティーは要らない

ニートじゃなくてすみません

田舎のお祖母ちゃんがearth music&ecologyで服を買い始めた

後期高齢者   meets   earth music&ecology

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 タイトル通りである。 earth music&ecologyの年齢層が大きく変わり始めている。

 

 母から電話がかかってきて「お祖母ちゃんがね…」と切り出されたとき、真っ先に「ああ、何か病気でも見つかっただろうか」と思った。

 

「どうかしたの?」と深刻なトーンで聞き返すと

 

「最近、earthなんちゃらで服買ってんのよ…」

「あのearth?」

「そう、あの。宮崎あおいの。」

 

 Oh…と思った。

 

 earth music&ecology(通称アース)にはわたしもお世話になったことがある。わたしが中学生の頃は、いかにも女の子という感じの服装がリーズナブルに手に入る店として人気を博していた。宮崎あおいが「ヒマラヤほどの!」と歌うCMが印象的だった。今はあまり趣味が合わなくなって着ないけれど、友達の服のタグに「earth music&ecology」と書いていてもナチュラルに受け入れる。

 

 しかし、それが祖母となるとさすがにスル―できない。

 

 祖母ちゃんは最初こそアースのことを、「イオンにある若者向けの安い店」と認識し自分には縁がないものだと思っていたそうだ。しかし一度退屈しのぎに足を踏み入れてからは、アースの虜になった。今ではイオンに行けば神速でアースの店舗に向かうらしい。膝が悪いのによくもまあ、という速さで向かうらしい。この間お祖母ちゃんに会ったとき、早速アースで買った服を自慢された。

 

 なぜそんなにもアースがお祖母ちゃんにヒットしたかというと、主な理由は三つである。

安い

 地元のイオンにあるアースは、慢性的にセール状態である。かなり高頻度で80パーセントオフなどをやっていて、価格崩壊している。お祖母ちゃんが初めてアースに足を踏み入れたときは、まさにスーパーセール中で店内商品最大50パーセントオフ、さらにレジにて20パーセントオフというイカれたお得具合だった。お祖母ちゃんはそのときの店内の祝祭ムードに踊らされ、一枚買ってみたところ案外着れるもんだからハマってしまったのだろう。

サイズ展開が豊富

 ここまで読んできて、わたしのお祖母ちゃんのことを、痩せてしわしわの弱々しい高齢者だと想像した人もいるかもしれない。しかしリアルお祖母ちゃんは、なんか太っててでかい。小さい頃「お祖母ちゃん金正日に似てる」って言ったら殴たれたっけ。そりゃ殴つわ。しかも好きな食べ物は、血のしたたるステーキである。帰省するたびに祖母が小さくなる、みたいな感傷がわたしには無い。

 そんなお祖母ちゃんでも着られる服が揃っているのがアース。Lサイズがまずまず本気でLサイズなうえに「大きいサイズ用」も作っているみたいで、これにはビッグなお祖母ちゃんもご満悦。「おらでも入るっすちゃ」とのこと。こちらもうれしい。入る服あってよかったね。

 

他の年寄りとかぶらない

 そう、まだアースに手を出している年寄りというのはとても少ない。他のおばあさんたちは、商店街にあるような「おしゃれ館ルモンド」みたいな名前のシニア向けブティックで買っているのだろうか。

 そこをうちのお祖母ちゃんはアースである。女学生が小遣い握りしめてセール品を物色している店内を闊歩し、年金で大人買いである。当然デザインは若い。よそのばあさんに「あらそれどこの?」と聞かれること請け合いである。

 

 

「祖母ちゃんすげえな」という驚きはいうまでもなく、「アースは大丈夫なのか?」という余計な心配がわき起こってきた。というのも、お祖母ちゃんはすでに周囲の年寄りにアースを流行らせつつあるのだ。

 

 お祖母ちゃんは近所の農作物が並ぶ産直センターで、なかば暇つぶし感覚で働いている。そこには似たようなおばあさんが集い、サロンと化している。お祖母ちゃんはアースという若者向けブランドの威光を借りて、そこのファッションリーダーになってしまった。「なんだかハイカラなもの着てる、どこのだ」と言われて教えたところ、「なるほど、安いし、楽な服多いし」ということで、アースが産直センターでにわかにブームを起こしているらしい。

 

 これはいかがなものか。このままではわたしたちの青春と共にあったアースが、「おしゃれ館ルモンド」になってしまう。

 

 そもそもアースは昔はかなりおしゃれ感度の高いストリートブランドだったこともあるらしい。

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 こんなクールなロゴで、モデルの今宿麻美なんかが着てて、雑誌でいえばminiだったそう。これが森ガール路線になったときは、ストリートガールズが悲鳴を上げたらしい。

 

 これが今、めぐりめぐって「おしゃれ館ルモンド」になろうとしているのである。

 

 おいおい大丈夫かアースと思って、ホームページを覗きに行ってみた。

 

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www.earth1999.jp

 

「若さなんて、転がる石よ。」

 

 アースはすでに、覚悟が決まってたみたいです。

 

 

 

 

岸政彦『断片的なものの社会学』 ある一瞬の解脱

 とある男子大学生の怒り

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すこしインテリっぽい男子大学生がハイペースで日記を公開している、わたし得なブログがある。そんな彼が、ちょっと怒っていた。引用されたくなかったらごめんなさいね。

 

一人の女性が「女性はみんな...」とか、ただの男性が「男は〇〇されると喜ぶ」なんて言っているのを見ても、違和感を覚える。本当に小さいことなのかもしれないけど、個人の話に説得力を持たせるために存在しない不特定多数の他者を持ち込むのは、これまた卑怯だと思う。そもそも、「みんな」の話をすること自体に、うーんという感覚を抱く。
「みんな」の話というのは、必ず誰かを排除している。

 

「みんな」の話は、大多数の声を際立たせるためのもので、少数の声は異質なものとして流される。

 

見えない、大きな力にねじ込まれて、個人の意見が踏みつけられる。アイヌ語に関する報告書(文化庁のホームページに載っていた)に書かれている言葉を覚えている。「踏んでいる方は、踏まれている方の痛みがわからない」。

 

一般論(に見せかけたでたらめ)を声高に叫んで、個人の意見を踏みつけること。個人に何らかのレッテル貼りをして、そこからはみ出している何かを封じ込めること。彼はそういった暴力に怒っている。わたしはこれに、半分共感している。

 

2chのまとめを見るのが億劫になったのも、「ホンマでっかTV」や「スカッとジャパン」をみてなんだか疲れるようになったのも、実はこういった暴力が無邪気に繰り広げられているからだ。

 

しかしわたしがそういった暴力に、このブログの彼の半分しか怒れないのは、自分も暴力の側にまわりうると思っているからだ。リテラシーが培われる前の幼少期から、さまざまなバイアスがかかった言葉を吸収してきた。なんとなく無意識に自分をマジョリティだと思い込む癖も抜けきっていない。変わるのは一生かけても難しいだろう。

 

まだそれに自覚的なだけマシかもしれない。でも自覚的なだけに、他者と関わることにより難しさを感じてしまう。どうすれば傷つけずに、排他的にならずに関われるのだろうか。

 

半身を暴力側に浸しながら、小さな声を聴こうとするこの苦しさに、そっと寄り添う本がある。社会学者岸政彦さんの『断片的なものの社会学』である。この本を読んでの書評を載せようと思う。

 

断片的なものの社会学

断片的なものの社会学

 

 

ずいぶん多筆だと思われるかもしれないけど、けっこうまえに書いたやつです。

 

書評『断片的なものの社会学』 ある一瞬の解脱

 

 いま、「一般論」的なものに傷つけられているひとは多いのではないだろうか。恋愛は異性愛者であることを前提にして語られ、結婚したら子供ができるのが当たり前であるように言われ、親はふたりいる方が良しとされる。男は車が好きで、女は美容に関心がある。誇れる仕事をして、常に成長を目指さなくてはいけない。文系より理系の方が役に立つ。不倫したもの、不祥事をしでかしたものは社会的に制裁を受けるべきだ。


 そんなことはもっと昔から言われていたのかもしれない。しかしこんな「一般論」に、街も本もタイムラインも掲示板も埋め尽くされていると、参っちゃうものである。そんな「かくあるべし」の数々の中身は空虚なものなのに、きりきりとわたしたちを締めつけている。みなどこかしらはみ出しながら、隠して生きているのかもしれない。気にしていないと思っても、気にしてしまうものである。


 そして「一般論」を作り上げるのに一役買っているのが社会学である。今ある「当たり前」を覆そうとする姿勢ももちろんあるとは思う。しかし、多くの事例を調査、分析して抽出した類似性をもとに「一般化」してきたのが社会学である。その過程のなかで削ぎ落とされたささいな事柄、何にも結びつかない他愛ないことばや時間は、一般化もされず、名づけられもせず、ぽつんと置き去りになっている。


 本書の著者は、そんな「断片的なもの」に惹きつけられてしまう社会学者なのである。著者の言葉でいうと、「社会学者失格」である。本書では、社会学からこぼれおちた、あらゆる人のあるいは著者自身の人生の断片が、慎重に選びぬかれたことばでつづられる。


 著者の調査対象は、いわゆる「普通」の人、沖縄の人、ニューハーフ、風俗嬢、摂食障害の人、大阪の街のギター弾き、異国の刑務所に十年いた元ヤクザ、在日韓国人など多岐に及ぶ。そのなかには、ただ普通に存在しているだけで「マイノリティ」と言われてしまう人々がいる。彼らは本来、自分の指向や出自について言及する必要などないのに、そうするのが普通のように言われ、そしてそのことがばれると隠していたかのように扱われる。彼らを「マイノリティ」として分析し、一般化するのは「暴力」ともいえる。「マイノリティ」でなくても、語り手の人生からある部分のみを抽出して分析対象にするのもまた「暴力」である。


 しかし本書では、著者は自らの日ごろの「暴力」から解放され、調査対象の語りそのものの呼吸、調査の合間に起きた不意の出来事、語りを聴きながら脳内に焼き付いたその人の人生の一場面などを拾い上げ、鮮明に描いていく。そこにはなにもアカデミックな記述などない。ただ分析できない「無意味」な事柄が、不思議な鮮烈さをもって迫ってくるのである。
       

お父さん、犬が死んでるよ。
沖縄県南部の古い住宅街。調査対象者の自宅での、夜更けまで続いたインタビューの途中で、庭のほうから息子さんが叫んだ。……語り手は一瞬だけ中断した語りを再び語り出した。

 


 また、著者の人生の断片も、つぶさに語られる。ずかずかと家に押し入り、花をいっぱい飾って立ち去り、その後連絡をとっていない教え子のこと。友人の美術教師がつくる、やさしい顔立ちの土偶。著者自身が無精子症だとわかり、連れ合い(著者は「妻」と呼ばない)が泣きじゃくる最中、どうやって自虐のネタにしようかと思案してしまったこと。もっとくだらないこと。
 

イランだかイラクだかの話をしていて、筑紫が「そこでけが人が」と言ったとき、天野が小声で「毛蟹?」と言った。

筑紫が「いえ、けが人です」と答え、ああそう、という感じで、そのまま話は進んでいった。

 


 こんな無意味な断片に価値はあるのか、と問う人がいるかもしれない。しかし、その断片は断片として、なににも与せず、そのまま存在し続けるのである。


 「一般論」はある一つの物語をベースに展開される。例えば勧善懲悪の物語。男女が惹かれあう物語。人類の進歩の果てに、輝ける未来を夢想した物語。そうした物語の中で、価値が置かれるのが「善い行い」であり、「幸せ」であり、「効率」である。しかし時が流れ、状況が変わり、物語が成立しなくなると、価値が置かれてきたそれらの空虚さが浮き彫りになってしまう。無理やり与えた意味・価値は姿を変え、はかなく消えるのである。


 この虚しさが蔓延しているのが今である。毎日多くの人が「死にたい」と呟いているのだが、一時間後にはかわいく塗った爪を披露したり、スタバの新作を飲んだりしている。彼女らは案外本気で一瞬死にたいような消えたいような気持ちになっているのかもしれない。自分がしてきたこと、していること、するであろうことの無意味さに絶望し、あちこちから違うことを言われ途方に暮れているのかもしれない。


 虚しさに半分気が付きながらも、多くの人は生きる指針を一般的な価値観に求めてしまう。また、一般的な価値観に守られながらの生活は、居心地がよく、幸せであるのだ。そうして自分がマジョリティであることを確かめたくて、安全なところから批判をする。水原希子がやたらと「韓国」だの「ブス」だの言われているのを見るとやるせない気持ちになる(古いっすね)。社会の「当たり前」の幸せは、誰かを疎外することで成り立ってしまう。


 この間ある女の子に「彼氏はいるの?」と聞いたら「ああ、恋人ね」とやんわり言い直されて、「しまった」と思った。わたしもやはり内省が必要だ。もともとわりかし「暴力」的なほうなので、なおさら内省が必要かもしれない。
 

 だましだまし生き、誰かを傷つけ、傷つけられるより、著者のように内省的な、無意味を愛する人になるほうがいいだろう。無意味な断片を見つめるその瞬間、「一般論」にがんじがらめにされる苦しみから解脱できる。

この季節にフジファブリックを聴くとえらいことになる

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菅田将暉が『茜色の夕日』をむせび泣きながら弾き語る動画 

 ※タップすると再生されます

 

最近この動画を見て爆笑していた。菅田将暉がボロ泣きしながら思いを込めて歌っているのに、ひどいものである。でも決して馬鹿にしていたのではない。「わたしかよ」と思って爆笑していたのだ。

 

歌おうとするのに、涙がこみあげてきて何度も途切れてしまう菅田将暉。こうなるのが怖くて、うかつにカラオケでフジファブリックを入れることができない。

 

フジファブリックに対する涙腺の弱さ

 

フジファブリックおよび志村さんに関して、異常なほど涙腺が弱い人種がこの世には思ったよりたくさんいる。わたしももれなくそうで、最近ではフジファブリックの「フ」の字を言うことすら困難な気がする。嗚咽をもらしながらやっと「フ…フジファブリック…ウェグッ」といった感じだ。うそ。

 

しかも今、夏の終りが迫ってきているのを感じる。蝉の声も少なくなってきた。甲子園でひいきの高校が負けた。朝起きた時の空気にも、青臭いものがあまり混じらなくなってきた気がする。冷凍庫にガツンとみかんを冷やしていたのを思い出して、かじったらそんなにおいしくなくて半分残した。夏ってやっぱり終わるのね、迎えた気すらしてなかったのに。なのに、子供の頃のさみしさがない。それがとてもさみしい。

 

そんなときにフジファブリックなんか聴いてみなさいよあなた。

その小さな目から大粒の涙がこぼれてくるわよあなた。

 

心の奥をひっ掻かれるような、甘く懐かしいような、でもどこか不気味なフジファブリックの曲。 

朝から聴いたら、涙が出たり、うんこしたての猫みたいにぐるぐる動き回りたくなったり、「志村さんって中原中也に似てるよな…」と思ったり、やっぱり泣いたり、自分のエモーショナル総動員という感じで落ち着かなかった。とある夏の日の不審者。

 

夏の不審者になるためのプレイリスト(昼から夜へと)

陽炎
陽炎

陽炎

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NAGISAにて 
NAGISAにて

NAGISAにて

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Surfer King 
Surfer King

Surfer King

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東京炎上 
東京炎上

東京炎上

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茜色の夕陽 
茜色の夕日

茜色の夕日

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若者のすべて 
若者のすべて

若者のすべて

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線香花火 
線香花火

線香花火

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お月様のっぺらぼう 
お月様 のっぺらぼう

お月様 のっぺらぼう

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星降る夜になったら 
星降る夜になったら

星降る夜になったら

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わたしが『アラカルト』びいきであることがばれてしまっただろうか。

 

そして、ほどなくして『赤黄色の金木犀』にむせび泣く秋がやってくる・・・。

 

 

へたなガイドブックより「盛岡さんぽ」の方が参考になる

盛岡さんぽ

 

 

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帰省して岩手県にいます。

おいしいものをたくさん食べて幸せです。おすすめの店とかを紹介しようと思ったのですが、どうも田舎者というのは地元を謙遜しすぎてしまう。

 

わたしは盛岡冷麺の話になると、「あ~、あれは食感が独特だから初めての人の口にはあまり合わないかもね~~。ハハハ」と謎の保険をかけてしまいます。南部せんべいに関しては、「あ~、あれ味うっすいよね~~。ハハハ」と本気のディスをかましてしまいます。どちらも本当は大好物です。高校時代を過ごした盛岡についても「あ~、なんもないから旅行とかで来るのはやめたほういいよ~、ハハハ…」などと、盛り下がることを言ってしまいます。これは半分本気です。

 

うだうだして地元をPRできない地元人の代わりに、盛岡の良さがつまった素敵なサイトを作ってくださった方がいます。

moriokasanpo.net

 

リンクに飛んでいただけるとわかるのですが、なんかおしゃれなサイトです。

このサイトを作ったAkiさんという方は神戸出身みたいなのですが、なるほど他県の人が暮らしてみてわかる盛岡の魅力が盛りだくさんで、地元民にも新鮮です。

 

盛岡って、観光よりも住むのに適した街だと思うんです。派手な目玉はないけど、安くておいしい食べもの屋も多いし、街全体がコンパクトにまとまってて移動しやすい。

盛岡に来る機会があったら、頑張って観光っぽいことをしようとするよりそのへんにある味な店にふらっと入ってみる方が楽しいと思います。そのときに参考にしてほしいのがこの「盛岡さんぽ」。

 

Akiさんという方はお酒を飲まないようで、ランチやカフェ中心のグルメ情報がまとめられています。掲載されてるお店の中から、わたしも実際に行っておすすめなものをピックアップします。

 

moriokasanpo.net

本当にこじんまりしたイタリアンの店。わたしが行ったときはビーツのリゾットが出てきました。もう有名になっている岩手県産のCAVA?という鯖缶を使った前菜もおいしかったです。

 

moriokasanpo.net

なぜかアンディー・ウォーホル(本物)が飾られている、謎多き担々麺の店。「ざくろ」のように真っ赤な担々麺が出てきますが、見た目ほど辛くなくてうまみが濃厚です。わたしは担々麺にプラスしてふわとろのオムライスも注文します。

 

moriokasanpo.net

普段はヘルシーなんてくそくらえと思ってますが、ここは好きです。肉を使わないマクロビ料理の店、ウサギボタニカ。この記事には載ってないのですが、揚げたお麩を挟んだハンバーガーがとってもおいしかったです。ランチに数百円プラスして食べるデザートも美味。

 

moriokasanpo.net

雰囲気ありすぎて老舗かと思ったら、新しいお店みたいです。当然のごとく自家焙煎。モーニングセット650円がお得感ありすぎです。

 

moriokasanpo.net

純喫茶好きなら行ったほうがいい店。フルーツてんこ盛りのティーパンチがおすすめです。ここは紅茶が得意なお店みたいです。高校生の頃、ボーイフレンド(ババア感)と行きましたね。懐かしい。

 

 

盛岡、普段さんざんな言い方してますがとってもいい街です。

みなさんも出張やおでかけで行くことがあれば、「盛岡さんぽ」を見ながら散策してみてください。 

 

 

「ハゲキャラ」という生き方

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サラバ!』でわかった、頭髪が薄くなったイケメンの悲哀

 西加奈子さんの『サラバ!』、正体不明の熱い涙を流しながら歌舞伎町のびっくりドンキーで読みふけった本です。この本の歩という主人公がもつ、尊大な羞恥心と臆病な自尊心が、どうも身につまされてしょうがなかったです。事なかれ主義で、イケメンというだけでなんとなくイージーに生きてきた歩が、にっちもさっちも行かなくなって、クレイジーだと馬鹿にしてきた姉にも憐れまれるようになるのが下巻。

サラバ! 上下巻セット

サラバ! 上下巻セット

 

 累計百万部突破!第152回直木賞受賞作

 

これは、あなたを魂ごと持っていく物語

姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。
そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。
ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。

 

ネタバレですが、このあることこそ、ずばり「頭髪が薄くなること」でした。男性にとって、「頭髪が薄くなること」がどれほど辛い事なのか、これまで考えたこともなかった。この本を読んでいると、頭髪が薄くなった男性の気持ちを追体験できます。かつては甘いマスクでちやほやされてきた歩が、頭髪が薄くなったというだけで女性から見向きもされなくなるばかりか、エレベーターで見ず知らずの女子高生に「あのハゲ、○階(アデランス的な店があるフロア)だろ笑」と嘲笑される始末。妥協してつき合ったぽっちゃりした女にも、あっさり浮気されてしまう。頭髪が薄くなったことを認められず、過去に縋り付く歩の姿が痛々しかった。こんなにも辛いのか、頭髪が薄くなることは。女にはこの辛さがわからないから、カジュアルなハゲいじりが飛び交うのだ。たぶんみんな家で泣いてる。

 

この本からは、人としての軸とか、自分の体の内側に沸き起こってくる気持ちを信じることとか、大切な事をたくさん学べる。しかしわたしは、この本は「頭髪が薄くなった男性の気持ちを知るための本」だと言いたい。全女性が読んでほしい。そして今まで自分がどのように頭髪が薄い男性に接してきたか、今一度思い返してほしい。むごい事を言ってこなかったか、無遠慮な視線をぶつけなかったか、あの人ハゲだよねと噂しなかったか。わたしはこれまでハゲだと笑ってきた、星の数ほどの校長先生や教頭先生に謝りたい。なんて無知だったのか、どれほど他人への想像力を欠いていたのか。

 

「え、ハゲって言われても平気そうだったけど」とか「むしろハゲをネタにしてるひとも居たけど」と思う女性も多いかもしれない。しかし彼らが「ハゲキャラ」としての自分を受け入れるまで、何度枕に顔を押し付けてむせび泣いたか。ハゲと言われて怒れば「大人げない」と言われ、泣けば「女々しい」と言われる。頭を隠せば「往生際が悪い」と言われる。なにかと「あのハゲの人」と言われる。どんなにイケメンでも、ひとたび頭髪が抜け落ちれば、「あのハゲの人」と言われる。この苦痛を一身に背負い、何度も枕を濡らして、彼らは強くなったのだ。抜けていく髪を儚むその刹那、かつての自分の面影を思い、また涙しただろう。それでも強くなったのだ。「ハゲキャラ」として生きる覚悟を決めた彼らは、女子供の無理解を赦し、代わりに己のハートを鍛えてきたのだ。

 

わたしたちは、彼らの強さに甘えてきたのだ。あまりに彼らへのリスペクトと思いやりを欠いていた。これまで出会ってきた、「ハゲキャラ」を受け入れる優しく強い男たちのことが、頭をよぎった。

 

あの日、あのときの「ハゲキャラ」

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 こうして『サラバ!』を読んだ後のわたしは、「頭髪が薄い男性」への見方が変わった。とりわけ、「ハゲキャラ」を引き受ける男性へのまなざしは、熱いものとなった。過去にであった、「ハゲキャラ」男性のことを思い出すと、つい心にたまらないものが押し寄せてくる。余計なお世話かもしれない。でも仕方がない  

 

忘れられないのは、小学生の頃の同級生千葉君のお父さんだ。お父さんは子煩悩で、よく参観日にも来ていた。しかし小学生は無慈悲。「千葉の父さんハゲだよなー!!!!」と人気者が言うと、なにも面白くないのにみんなが「ハゲハゲ」と言うようになった。千葉君は幸いにも明るかったので、「やめろよー」と笑っていたけど、家に帰ってお父さんに会ってどんな気持ちになっただろうか。ここまで書いて、もう涙が止まらない。

 

あるとき、ミニ運動会みたいなレクリエーションがあった。それに千葉君のお父さんが来た。例のごとく、男子たちはお父さんに聞こえるか聞こえないかのボリュームで「ハゲ…ㇷ゚ㇷ゚」と言っていて、こちらも落ち着かない気分になった。自分が言ってなくても、どことなくうしろめたさを感じた。

 

雰囲気がガラリと変わったのは、「輪っかになって、バレーボールを落とさないようにラリーし続ける」という種目になったときだった。

 

千葉君のお父さんが居る輪っかが、ドッと盛り上がった。

 

お父さんは、汗で光を増したツルピカの頭で連続ヘディングしていた。頭はボールとの摩擦でピンク色になっていた。一回ごとに、ひょっとこみたいなひょうきんな表情をして、見事にボールを頭に打ち付けていた。これが小学生の心にヒット。男子も女子もケラケラと笑った。父兄ですら、どうしても可笑しくてたまらないという感じで笑った。嘲笑が、はじけるような幸せな笑いに変わった瞬間だった。千葉君のお父さんに対するほの暗いうしろめたさが、消えてなくなった。千葉君はあのとき何を思っただろう。「うちのお父さんはおもしろいんだぞ!」と誇らしい気持ちになったのではないだろうか。

 

千葉君のお父さんはあの日「ハゲキャラ」として振る舞って、幸せな笑いをもたらし、みんなを赦したのだ。軽率にからかったガキも、見て見ぬ振りしたガキも、これまで出会った失礼な人たちのことも。

 

「ハゲキャラ」を受け入れる、という生き方を推奨しているわけではない。イヤな事を言われたら、面白い返しをしようとせずに全力で怒ってもいいのだ。ただ、わたしたちは強く優しい「ハゲキャラ」の男性が流してきた涙を、彼らへのリスペクトを忘れてはならない。そう思うだけだ。まさか『サラバ!』を読んだことで、こんな感情が生まれるとは思わなかった。

 

成人式で、千葉君に会った。彼は、もうすでに仕上がっていた。これから何度枕を濡らすだろう。そんな夜を重ねて、千葉君はあの日のお父さんの勇姿を思い出すかもしれない。そして優しく強い男になっていくのだろう。

お盆のバーベキュー大会に気合いを入れるガン患者

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うちの親戚は、お盆に盛大なバーベキュー大会を開催する。この不謹慎スレスレのイベントの中心になっているのが、マサおじさん(70)である。

 

マサおじさん(70)と書くと、田舎に帰省するたびになんだかちっちゃくなっていく、人の良いじいさんという感じがするだろう。

 

しかし実際のマサおじさんは斜め上を行く

体重が120キロある。上背もあるが、相当なボリュームで、アメリカのウォルマートにいる人みたいな太り方をしている。そして、よその子供に「あ、太った人がいる~」と指さされるとマジで睨むというファンキーな高齢者である。

 

しかし、マサおじさんは自分の顔見知りにはたいそう面倒見がよく、慕われている。中学生の頃の恩師を進んで介護するほどである。おもてなしの心が尋常ではないのだ。リアルクッキングパパでもあり、揚げ物も煮物もなんでも作る。以前にマサおじさん宅に泊まったとき、朝からとんでもない量のアメリカンなごちそうを用意され、交換留学にでも来た気分になった。

 

盆のバーベキューはマサおじさんが、一年で最も気合いを入れるおもてなしイベントである。親戚が集まって、先祖のために線香をあげ、そのあとは肉を囲んで歓談する。おじさんはいつもそのにぎわいの中心で、巨体を揺らしながらおもてなしのために奔走している。そしてバカでかいカメラでシャッターを切りまくり、それをすべて現像して後日に配って回るというマメさもある。このおじさんのエネルギーはどこで醸成されているのか。本当に凄い人だなあと思う。

 

さっきそのバーベキュー大会から帰ってきた。例年通り気合いが入っていた。

 

わたしは帰省前から、母伝いに「お前に最高の厚切り牛タンを食わせる」という熱い宣告を繰り返しいただき、本日めでたくその厚切り牛タンを食べてきた。マサおじさんがネットで大量に注文したその厚切り牛タンは、明らかに良い部位だった。舌の根の方の脂ののったところだった。「これ良いとこでしょ、利久より旨いわ!!」と興奮気味に言うと、マサおじさんは会心の笑みをこぼした。この人はこういうことが生きがいなのだと、マサおじさんの娘たちが言った。

 

クーラーボックスには大量の冷えたビール、ウーロン茶、ジュースが用意されていた。カルビやら、焼き鳥やら、エビやホタテ、とうもろこし、川魚まで半端でない量の具材がこしらえられていた。それをあーだこーだ言いながらみんなで焼き、ビールをぐびぐび飲み、宴は盛り上がった。マサおじさんはその中心で満足そうに笑っていたが、体の大きさのわりにあまり食べなかった。

 

おじさんは今ガンなのである。これは数年前からで、全身にぽつぽつとガンが出来るのを、その都度治している。マサおじさんの体力は驚異的で、幾度の厳しい治療をクリアしてきたから、今もこうして元気でいる。しかし最近になって、リンパが腫れてきたとかで、体調が悪い日が多いようだ。今日も少し顔色が悪かった。それでも今までと変わりなく周りの世話を焼き、大量の料理を作り、おもてなしをしている。そしてなぜか相変わらず太っている。それがマサおじさんの生き方なようだ。

 

「もうすぐ死ぬ!!!(絶叫)」とか「まだ生きておりますがどうもどうも」という言葉が、ジョークになってしまうマサおじさん。みんな本当はそれがジョークでもなんでもない事を知っている。おじさんは多分もう本当に長くない。でもうちの親戚はみんなでそれを笑う。それでいいのだと思う。

 

今日マサおじさんが気合いを入れてごちそうしてくれた、厚切り牛タンの味を忘れないようにしようと思う。

 

 

ネガティブな人間がKREVAを歌うというギャグ、および彼の魅力

KREVA

音色

音色

 

 

なんだか朝起きたら「今日イケるぞ」という気分になって、思わず口ずさんでしまった。

 

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一体誰がなるの この場のキャプテン?

みんな声掛け合って上がる作戦で

Alright 行こう C'mon C'mon Let's go Let's go

 

ハンドクラップまでして、KREVAのこの曲を口ずさんでしまい、突如としてそのポジティブすぎる歌詞に照れてしまった。そしてこれはギャグだなと思った。鏡を見ると、寝不足がたたって例の動画の松居一代みたいな凄みのある顔になっていた。こんな顔でポジティブなことを言うのはもの凄くハイクラスなギャグである。

 

大好きな「真顔日記」というブログで、「ポジティブな言葉に対して乙女な反応をしてしまう」ということが書かれていたけどまさにそんな感じである。

 

diary.uedakeita.net

 

しかしやはりある程度ポジティブを摂取しないと人は死に至る。わたしにとって今のところポジティブとはアウトプットするものではなく、ひっそりと摂取するものだ。KREVAを聴くということも、あえて「KREVAを摂取する」と言いたい。

marple-hana1026.hatenablog.com

この記事で、「ナルシストは人を元気にする」ということを書き、イチ推しのアーティストを紹介したがKREVAもまたそういった種類のアーティストなのだ。しかもナルシストなだけでなく、超ポジティブである。そして自己陶酔するのみならず、こちら側への心理的な働きかけも多い。ポジティブナルシスト芸人というか、ファンを元気にするために生まれたポジティブアスリートというか。

 

ヒップホップにおける「自信」って、他のアーティストにしてみればスキル的なことが多くを占めるのではないかと思うけど、KREVAは自分の存在そのものに自信を持っている感じがいい。それはすごいことだ。というのも、KREVAが活躍し始めた時代においては、日本語ラップという音楽ジャンルのなかで確固たる自信をもつということは極めて難しいことであったのだ。

 

日本語ラップの歴史は「恥の意識」とともにあった。アメリカで確立されたヒップホップを日本語に落とし込むことはほとんど手探りで、「そんなこと出来るわけない」とか「御託ならべてダサい」という批判に常にさらされてきた。そうしたなかで、自信をもって独自のラップを披露するということがどんなに強いハートを要したか。

 

 

この時代のバトルを見て、「今と比べてしょぼい」と言う人がいるが、この人たちなしには今のラップもない。

 

日本語ラップを最初にやったのは誰かという話題になると、「いとうせいこうだよ」とか「いやいや、キングギドラだよ」とか「吉幾三IKZO)だべ」とか様々な意見がある。しかし、初めてそうした界隈で「スター性」を獲得したのはKREVAだと思っている。セールスもあるし、しっかりと自分のキャラを広く認知させている。(KREVAはバトル漫画だったら、普段はキザでナルシストで女ったらしだけどいざというときは仲間のために命をかけて戦う系。そして昔亡くした最愛の女をめぐるスピンオフがあったりする。そんな感じのキャラだと思う。たまにアンサーでディスるときは、トランプで戦うつかみどころのない敵キャラみたいになる。)

 

音色

音色

  • KREVA
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

  かなり流行った「音色」

 

日本語ラップにおける「恥の意識」をやすやすと乗り越え、カリスマ性を身に着けたKREVA。しかもちゃんと曲も売れる。彼はそうして自信をどんどん増幅させていき、そのポジティブの火種をリスナーに分け与えてきた。もはや慈善事業かというくらいに。みんなKREVAを摂取して、今日まで生きながらえてきたのだ。

 

皆さんにもKREVAのナルシスト成分、およびポジティブを摂取してもらうために、ちょっと曲紹介。

 

【ナルシスト】

 Dr.K

Dr. K

Dr. K

  • KREVA
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 
高学歴高収入高身長3高 参考程度 もういいよっつうぐらい
客を集めるまるで観光名所

作詞:KREVA 作曲:KREVA http://j-lyric.net/artist/a00eecd/l002e19.html

 KREVAさんは慶応大学出身、身長178cm、昼飯代は200万円です。

 王者の休日

王者の休日

王者の休日

  • KREVA
  • ヒップホップ
  • ¥250
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KREVAさんは、たまにこういう笑っていいのかダメなのかわからないMVを出す。おそらく笑っていいタイプのやつだと思う。
 
よく言われます(かっこいい)
二度見+1で(三度見)
なんて事まである
減らねえんだ 俺のコスプレやモノマネが
 KREVAさん、普段はゴツっとした男前なんですが、このMVに関してはそんなに映りよくないです。ジョニー・デップみたいなメガネかけちゃって。でも、この自信に満ちたリリック。そして途中のラーメンをすする謎シーン。笑っていいやつなんですよね、これ?最初と最後に出る「王者の休日」というフォントも、田舎の国道外れたとこにある「宮殿」とか「皇帝」とか名づけがちな古いラブホの看板みたいです。あえて突っ込みどころを用意する余裕のある、ナルシストスター。
 
【ポジティブ】
アグレッシ部
アグレッシ部

アグレッシ部

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今日は俺が俺の味方
広い世界 ただ一人になろうが
オレは決めた
そうだアグレッシブ

作詞:KREVA 作曲:KREVA http://j-lyric.net/artist/a00eecd/l00a07a.html

この主人公感たるや。ギリギリ滑ってそうなタイトルなのに、心をもってかれる。強制ポジティブ。

 成功

成功

成功

  • KREVA
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

お前の成功は俺の成功 俺の成功はどう?
もしそうならそりゃ最高
行けるとこまでどこまでも行こう

作詞:KREVA 作曲:KREVA http://j-lyric.net/artist/a00eecd/l015e3f.html

めまいするほどポジティブな歌詞。個人的にこのトラックが、KREVAの中で1、2を争うくらい好き。

スタート
スタート

スタート

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ホントは後悔しないよう 君にぶちまけたいのさ何もかも 

でもしない何も 幸せを祈るだけ 

言うことはもうない何も もうというよりもともとないのかも 

そうだ第2章を今ここで始めよう スタート

作詞:KREVA 作曲:KREVA http://j-lyric.net/artist/a00eecd/l0053c7.html

失恋ソングでさえポジティブ。

 

【おまけ】

ファンサービスがたっぷりなKREVAさん。

なにこの楽しい人。「ギラギラのラップスター」って言うところがほんとにギラギラしてて笑う。

 

彼の内面が実際はどうであるかはどうだっていい。キャラとして「ポジティブナルシスト」が成立していて、それによって励まされるたくさんのファンがいるということ、かけがえのないことだ。

 

おわりに

 

 こうして自分の中でKREVAブームをひっそりと迎えていたタイミングで、岡村靖幸KICK THE CAN CREWのコラボ曲が出されていて勝手に運命を感じた。しばらくはKREVAを摂取し続けることになりそうだ。致死量を超えないように気をつけたい。

 

  一体何十年たてば、KREVAを歌うに足るポジティブ人間になれるだろうか。粉っぽいばあさんになってから、KREVAを爆音で流して歌い踊るのもいいかもしれない。

 

忌野清志郎がセブンイレブンの人みたいになってて悲しいので愛をこめておすすめ曲を紹介する【RCサクセション編】

 

 

 「忌野清志郎」の画像検索結果

セブンイレブンの人、だと?

ソース画像を表示

 

のっけからタイトルうっとうしいですが

わたしは複雑な気持ちなわけです。

忌野清志郎の話をしようとすると、「ああ、ずっと夢~をみて~~の人ね?」と言われることが。これはわたしが大学生だからかもしれませんが、周囲からは忌野清志郎セブンイレブンの曲の人として認知されつつあるようです。これは看過できない。

 デイ・ドリーム・ビリーバー~DAY DREAM BELIEVER~

わたしと忌野清志郎

 

「忌野清志郎」の画像検索結果

https://goo.gl/images/yKgeHA

なかなか本題に入らずすみません。

わたしは清志郎フリークの母親に育てられ、おそらく胎教も清志郎、子守歌も清志郎。家では四六時中清志郎が流れてる。清志郎生まれ清志郎育ちなんです。一時期は「好きな歌手は?」と母親に聞かれたら「清志郎。」と答えなきゃいけなかったこともあり、もはや狂気的なまでに清志郎英才教育を施されてきました。そんな感じだったんでもちろん清志郎の生涯を通した、音楽活動のすべてを知っているのです。関連本だってほとんど読んでる。

昔は親の聴いてる音楽なんてかっこ悪いと思ってたけど、今はしみじみいいなあと思う。だからこそ、清志郎セブンイレブンの人で終わらせたくない。今からわたしが個人的に大好きな曲を紹介していくので、どうぞ見ていってください。

 

アルバムごとにおすすめ曲をピックアップしていきます。なお、最高な曲が在りすぎるので【RCサクセション編】と【忌野清志郎ソロ編】にわけようと思います。後者については後日アップします。

おすすめ曲【RCサクセション編】

 

 

そもそもRCサクセションとは

 

RCサクセション(アールシーサクセション、RC SUCCESSION)は、日本のロックバンド

忌野清志郎をリーダーとし、「King of Rock」「King of Live」の異名をとるなど「日本語ロック」の成立や、現在日本で普通に見られるロックコンサート、ライブパフォーマンスのスタイルの確立に大きな影響を及ぼした。実際、RCサクセション  に影響を受けたと公言するミュージシャンは非常に多い。

彼らが発信するファッションや言動などは音楽業界にとどまらず若者の間でサブカルチャー的存在とまでなり、1980年代を中心にまさに時代を席捲した。                    

wikipediaより

 

一番の代表曲はこちら、『雨上がりの夜空に』

 ※タップすると再生されます

 
この動画に映ってるギターのお兄さんが、仲井戸麗一さん(通称チャボ)という清志郎の唯一無二の親友です。以下、チャボと呼びます。
 
「仲井戸麗市」の画像検索結果
 
とてもかっこよい方です。

 

CHABO’S BEST(1985?1997)VOL.1

CHABO’S BEST(1985?1997)VOL.1

 

 

それでは本題に入りましょう。もう『雨上がりの夜空に』は紹介しません。アルバムごとに行きます。超長くなりますよ。

 

『初期のRCサクセション』 1972年

 

初期のRCサクセション+4

初期のRCサクセション+4

 

清志郎がまだエレキに目覚める前。高校生の頃に、テレビ番組「ヤング720」(TBS系)のオーディションに合格し、その後デビュー。フォークバンドとして出したアルバムがこちら。チャボともちょうどこの時期に出会っていたようです。この頃からギラギラした曲をいっぱい出していました。

 

 

2時間35分 

 

 ※タップすると再生されます

意外と知られていない、ノーメイク時の顔。

すばらしい君が ぼくを好きだって

こんな気持ちは初めてなのさ

作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l0050f3.html

大好きな彼女と電話してたら2時間35分たっちゃってました、という歌。いいねいいね良かったね。

 

 

ぼくの好きな先生

 

ぼくの好きな先生

ぼくの好きな先生

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たばこを吸いながら あの部屋にいつも一人

ぼくと同じなんだ 職員室がきらいなのさ

作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l005b7f.html

高校をサボりがちだった清志郎を唯一認めてくれた美術部の恩師、小林先生にささげた歌。こんな先生に出会いたかった。

 

 

シュー

 

シュー

シュー

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一人じゃ何にも言えないけれど

今はみんなといっしょだもんね

烏合の衆 烏合の衆

烏合の衆 衆 衆

作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l005102.html

周囲に流されて自分を持たない「烏合の衆」をディスる歌。このころから反骨精神がすごいですね。

 

 

金もうけのために生れたんじゃないぜ

 

 

金もうけに疲れて 死んでいくなんて

悲しい事さ

作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l019177.html

 

この曲の前の曲のタイトルは「この世は金さ」です。以上。

 

そしてこのアルバムのあと、清志郎たちは仕事を干されて暗黒の時代を送ります。

シングルマン』 1976年 再発売1980年

 

シングル・マン+4

シングル・マン+4

 

屈指の名盤『シングル・マン

事務所のごたごたのせいで一度はお蔵入りするも、再販運動が起こったほどの名曲ぞろい。ロック色はまだあまりなく、ナイーブな曲が多い。しかしファンには根強い人気があるアルバム。わたしも擦り切れるほど聴いた。他人に対する不信感だとか、社会と断絶されたほの暗い暮らしのなかに煌くあの娘との時間だとかが濃密に詰まっている。爆発前の、エネルギーを鬱々とため込んでいた時の清志郎がわかる一枚。

 

 

ファンからの贈り物

 

ファンからの贈りもの

ファンからの贈りもの

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贈り物をもらったら ぼくがあの娘に贈るのさ

つまらないものは ゴミ箱に捨てるぜ

作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l023339.html

ファンに貢物をおねだりし、さらにそれを彼女にあげると宣言。鬼畜な一曲。裏声とだみ声を使い分けた、二度おいしい曲でもある。なにかのライブではYO-KINGが歌ってた。

 

 

 

うわの空

 

うわの空

うわの空

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君は空を飛んで、

陽気な場所をみつけて そこで結婚すればいい

誰かいいひとみつけて そこで結婚すればいい

君は空を飛ぶのが大好きなんだ 

作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l023336.html

地味だけど、熱狂的ファンの間では人気な曲。今でいったら。ちょっと違うかもしれないけど相対性理論みたいなシュールな歌詞。乾いたさみし気なフォークギターと、つぶやくような歌い方。音数がとても少ないのに、情感たっぷり。

 

 

甲州街道はもう秋なのさ

 

甲州街道はもう秋なのさ

甲州街道はもう秋なのさ

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ぼく まっぴらだ

もうまっぴらだ

これから来ないでくれないか

ぼくもうまっぴらだよ

うそばっかり

うそばっかり

うそばっかり

うそばっかり

作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l0050fe.html 

これ以上に秋のはじめのさみしさに馴染む曲を知らない。清志郎はなぜか若いころ山梨によく行っていたらしく、そうして車を走らせているときにうかんだ歌なのかなあと妄想する。「うそばっかり、うそ、うそ、うそ」と哀しげに連呼する後半部分、うかつに聴いてはいけないほど重苦しい。

 

 

スローバラード

 

スローバラード

スローバラード

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昨日はクルマの中で寝た

あの娘と手をつないで

市営グランドの駐車場

二人で毛布にくるまって

 

カーラジオからスローバラード

夜露が窓をつつんで

悪い予感のかけらもないさ

あの娘のねごとを聞いたよ

ほんとさ 確かに聞いたんだ

作詞:忌野清志郎 作曲:みかん http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l004b3c.html

わたしはずっとスローバラードが描く恋愛の風景に憬れ続けている。社会と断絶されているような狭い車のなかで、僕とあの娘は同じ夢を見る。夜露に包まれながら。

謡曲は時代が変われば古くなるけど、こういう小さなラブソングが描く風景は色あせない。清志郎はこの曲を実体験に基づいて書いたらしいけど、実際はグラウンドの警備員が見回りに来たりなんかしたらしい。

『ラプソディー』  1980年 

 

ラプソディー

ラプソディー

 

RCサクセションがロックバンド編成になって間もないころの久保講堂でのライブを収めたアルバム。チャボが加入してバンドとしての個性が強まり、清志郎のカリスマ性も確率されつつあった。「何かやってくれそうなバンドが現れた」という観客の期待感と、それに応える清志郎の勢い。

うちの母が昔のライブ映像を見せながら、米粒みたいな自分を指さして「これ!!これわたし!!!!」と興奮気味に伝えてきたことが懐かしい。ファンにとっては、あのときの熱狂のなかに自分が居たということは特別な意味を持ち続けるのだろう。このアルバムには、あのときの久保講堂にしかなかった熱狂がそのまま閉じ込められている。

 

 

ラプソディー

 

ラプソディー

ラプソディー

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スーツケースひとつで ぼくの部屋に

ころがりこんで来てもいいんだぜ Baby

ギターケースひとつのぼくのとこで

明日から始めるのさ

たった二人の勇気があれば

ダイジョブ ダイジョブ

きっとうまくやれるさ

 

バンドマン 歌ってよ

バンドマン今夜もまた

ふたりのためのラプソディー

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l019681.html 

 レゲエ調のラブソング。のちに清志郎の奥さんとなる石井さんに向けた曲と言われている。売れなくて腐っていた清志郎との交際を、石井さんのご両親は反対していたらしい。そんななかで、ぼくの部屋にころがりこんでおいでって、もう、若さ…。

「愛してるよBaby、お前を…ただそれだけさ」

という歌詞に号泣するファンは多かったそうな。何も先は見えないけど愛しているからとりあえずぼくのところおいでって、もう芥川龍之介ですね。

marple-hana1026.hatenablog.com

やせっぽっちな清志郎が一音一音はっきり発音しながら、力強く伝える愛のメッセージ。わたしもこの久保講堂の熱気のなかで聴いてみたかったなあと思います。

『PLEASE』 1980年

 

PLEASE

PLEASE

 

個人的に、すごく好きな曲が多いアルバム。ロックバンドとして成熟し始めて、遊びのある曲をたくさん出せるようになったころ。レコーディング技術が未発達だったことから、音がとても軽くなってしまい清志郎自身は不満だったよう。

しかし「このレコードには、人工甘味料、合成着色料、防腐剤などはいっさい使用されておらず、すべてバンドマンだけで演奏されています。安心して御利用下さい」と注記されているように、スタジオミュージシャンを使わずに、バンドだけの音で勝負しようとした意欲作でもある。

 

 

ダーリン・ミシン

 

ダーリン・ミシン

ダーリン・ミシン

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Oh お前の涙 苦しんだ事が
卒業してしまった 学校のような気がする夜
ダーリン ミシンを踏んでいる

今夜は徹夜で 部屋中が揺れている
ぼくのお正月の
赤いコールテンのズボンが出来上がる

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 https://petitlyrics.com/lyrics/268275

キュートで大好きな曲。彼女にコールテンのズボンをミシンで縫ってもらうという甘ったれた歌詞。ミシンがガタガタと動くような躍動感が、曲全体に漂っている。なんとなくゴキゲン清志郎って感じ。

「苦しんだ事が 卒業してしまった 学校のような気がする夜」って、どうしたらこんな言葉が思いつくのだろう。清志郎は詩人だ。

 

 

トランジスタ・ラジオ

 

トランジスタ・ラジオ

トランジスタ・ラジオ

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ベイ・エリアからリバプールから

このアンテナがキャッチしたナンバー

彼女 教科書ひろげてるとき

ホットなメッセージ 空にとけてった

授業中あくびしてたら
口がでっかく なっちまった
居眠りばかりしてたら もう
目が小さくなっちまった
ああ こんな気持
うまく言えたことがない ない

作詞:忌野清志郎 作曲:G1 238 471 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l0057fb.html

ファン以外にも有名な曲。日野高校の屋上でラジオ聴きながらサボっていた清志郎の実体験に基づく歌詞。そして実際、口がでっかくて目が小さいもんだから、つい笑ってしまう。

 

 

Sweet Soul Music

 

Sweet Soul Music

Sweet Soul Music

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踊りたがってるのさ
おそろいで作った この靴が今も

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l004797.html

清志郎はパフォーマンスはローリングストーンズに似ていると思われがちだけど、実際に強く影響を受けているのオーティス・レディングというソウル歌手の方なんですね。よく言う「愛し合ってるかい?」もオーティスの影響。晩年はとくにソウル寄りの曲を多く出していましたが、RC時代でソウルっぽい曲はあまりありません。そういう意味でこの曲は貴重。

なんだかメンフィスな曲。

 

 

いい事ばかりはありゃしない

 

いい事ばかりはありゃしない

いい事ばかりはありゃしない

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いい事ばかりはありゃしない

きのうは白バイにつかまった

月光仮面が来ないのと あの娘が電話かけてきた

金が欲しくて働いて 眠るだけ

 

終電車で この町についた 背中まるめて 帰り道

何も変わっちゃいないことに 気が付いて

坂の途中で 立ち止まる

金が欲しくて働いて 眠るだけ

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l011215.html

大大大好きな曲。ほんとにいい事ばかりはありゃしないものですね。

 

この歌詞の「月光仮面」は月経のことで、要は彼女が「妊娠したかもなんだけど!!!責任とって!!!!」と言ってきたということなんでしょう。そんなことつゆ知らず、小学生の頃に元気いっぱい歌ってました。

 

この曲、「新宿駅のベンチでうとうと、吉祥寺あたりでゲロはいて、すっかり酔いも醒めちまった」って言ってるんですけど、わりと行動範囲広いなおいって思いました。人間病んでるときって、無駄に歩いちゃったりするよなあと共感もしてしまいましたが。

 

とにかくこの曲はいつ聴いてもぐっときます。何もうまくいかない日はスーパー銭湯でも行って、これ聴きながらふて寝すればよし。

 

『BLUE』 1981年

 

BLUE+2

BLUE+2

 

このアルバムを出したあたりって、バンドとして絶好調の頃だと思うんですが、とにかく暗いです。売れたからこそ、売れなかった頃のくすぶった思いがよみがえったのでしょうか。なんだかナイーブな曲が多いですが、ファンからは絶大な人気を誇るアルバム。

 

 

多摩蘭坂

 

多摩蘭坂

多摩蘭坂

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多摩蘭坂を登り切る 手前の坂の
途中の家を借りて 住んでる

だけどどうも苦手さ こんな夜は

お月さまのぞいてる 君の口に似てる
キスしておくれよ 窓から

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l01121c.html

清志郎が住んでいた多摩蘭坂は、今はファンの聖地になっています。わたしも昔母親に連れていかれ、その帰りに八王子に墓参りまで行きました。

 

 

まぼろし

 

まぼろし

まぼろし

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ぼくの理解者は 行ってしまった
もうずいぶんまえの 忘れそうな事さ
あとは だれもわかってはくれない
ずいぶん ずいぶん ずいぶん長い間
ひとりにされています 

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l023633.html

清志郎にはひとつ暗い過去があります。それは日隈くんという友達の死です。清志郎の中高での同級生だった彼は自転車通学を一緒にするような仲で、RCの準メンバー的な存在になったこともありました。しかし清志郎に強い憧れをもちながら、清志郎にはなれないというジレンマを抱えていました。それだけが理由ではないと思いますが、日隈くんは鬱を患い、電車に飛び込んで自殺してしまいました。

このまぼろしは日隈くんのことを歌った曲だと言われています。

 

 

よそ者

 

よそ者

よそ者

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港の見える店 遠くに浮かぶあんな船に乗れたら
すぐにおまえをさらってっちまう

作詞:忌野清志郎 作曲:仲井戸麗一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l005109.html

なんかちょっと演歌っぽいといわれている曲。

たしかにメロディーが演歌っぽいと思わなくもないけど、歌詞に清志郎ワールドは全開。

俺達よそ者 どこに行ったって
だからさ そんなに親切にしてくれなくてもいいのに
いつの日どこかに落ち着くことができる
そんな夢を見ながら今夜ここで踊るだけでいいのに

作詞:忌野清志郎 作曲:仲井戸麗一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l005109.html

よるべない心をまっすぐに書いた清志郎流のブルース。

『EPLP』 1981年

 

EPLP

EPLP

 

 ひねくれた曲が多い。

 

 

わかってもらえるさ

 

わかってもらえるさ

わかってもらえるさ

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こんな歌 歌いたいと思っていたのさ
すてきなメロディー あの娘に聞いて欲しくて
ただそれだけで 歌うぼくさ

この歌の良さが いつかきっと君にも
わかってもらえるさ いつかそんな日になる
ぼくら何も まちがってない もうすぐなんだ

作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l011219.html

すべての「売れてない」人たちに聴いてほしい曲。奮い立たせられること間違いなし。

 

 

君が僕を知ってる 

 

君が僕を知ってる

君が僕を知ってる

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今までして来た悪い事だけで
僕が明日有名になっても
どうって事ないぜ まるで気にしない
君が僕を知ってる

コーヒーを僕に入れておくれよ
二人のこの部屋の中で
僕らはここに居る 灯りを暗くして
君が僕を知ってる

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l000e9e.html

チャボが清志郎が一人で暮らす部屋に遊びに行ってわちゃわちゃしているときにできた。清志郎は小さな汚い部屋に住んでいたのに、コーヒーだけは一丁前にサイフォンでじっくり淹れていたんだそう。これはそのときの思い出を大切に閉じ込めた友情の曲。

 

『BEAT POPS』  1982年

 

BEAT POPS

BEAT POPS

 

母は最初に聴いたのがシングルマンで、次はこのBEAT POPSだったそう。アルバム名どおり、ポップな曲多め。

 

 

君を呼んだのに

 

君を呼んだのに

君を呼んだのに

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描き上げたばかりの
自画像をぼくに
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが見せる
絵の具の匂いに ぼくは
ただ泣いていたんだ

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 https://petitlyrics.com/lyrics/932324

ヤク中が見る悪夢みたいな曲。バイクのライトの点滅を思わせるギターのとぎれとぎれの音が印象的。ここを聴いただけで「君を呼んだのに」が来るぞッと思う。

清志郎ゴッホに陶酔していて、よく似た絵画を自分でも書いていた。

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「デイジーと菊とダリア」

この曲の解釈についてはいろいろあると思うけど、精神的な錯乱をそのまま詩にしているような印象。もしくはヤク中ぶってみた曲。

 

『OK』 1983年

 

OK

OK

 

ハワイで収録したアルバム。現地の録音環境が良かったおかげで、納得のいくものができたと清志郎も満足げだった。ビートルズを意識した「Drive My Car」や、女のラジオパーソナリティーを放送中に号泣させた切ないラブソング「Oh Baby」など、RCを普段聴かない人が親しみやすい曲が多いアルバム。全体的に音は軽めだけど、なんとも言えない心地よい抜け感がある。

 

 

お墓

 

お墓

お墓

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ぼくはあの街に二度と行かないはずさ
ぼくの心が死んだところさ
そしてお墓が建っているのさ

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l01c51e.html

清志郎の高3のときの彼女だった、豆腐屋の娘とのお別れを書いた曲。結構あっさり振られてしまったようで、それを割と根に持っていた様子。レゲエ調で、かわいらしい声で歌っている。同じ彼女については「三番目に大事なもの」という曲も書いている。

 

 

うんざり

 

うんざり

うんざり

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うんざり

うんざり

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おまえの愛が必要さ
三途の河を渡るその前の晩まで
おまえの体を抱きたいぜ
よごれたシーツのその上で ざり
うんざりBabyうんざりBaby
うんざりBabyうんざり ざり

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 https://petitlyrics.com/lyrics/942598

 

うんざりベイベーうんざりベイベーうんざりベイベー

わたし子供出来たらこれ一緒に歌いたい。

 

『い・け・な・い ルージュマジック』 1982年

 

い・け・な・い ルージュマジック

い・け・な・い ルージュマジック

 

 

 

い・け・な・いルージュマジック

Oh Baby いけないよ
Baby Oh Baby どこに行くの, No No
他人の目を気にして生きるなんて
くだらない事さ ぼくは道端で泣いてる子供

作詞:忌野清志郎 作曲:坂本龍一 https://petitlyrics.com/lyrics/133011

 いわずもがなの有名曲。PVおもしろいので見てください。八つ墓村かよってレベルで体に電飾つけた坂本教授と清志郎がバタバタ走っていく場面がツボ。このPVはいろいろと意味わかんないけど、あまり意味を考えないほうがいいと思う。考えるな、感じろ。

『FEEL SO BAD』 1984

 

FEEL SO BAD

FEEL SO BAD

 

 

 

自由

 

自由

自由

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俺は法律を破るぜ
義理も恩もへとも思わねえ
責任のがれをするぜ
俺を縛ることなどできねえ

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l003f49.html

清志郎は「ちゃんと税金払ってるぜ」(「ブン・ブン・ブン」より)と言ったり、法律破るって言ったり、つかみどころがないですねえ。「汚いこの世界で一番綺麗なもの、それは俺の自由!自由!自由!」わたしの母のような気の弱い少女も少年も、この歌詞に勇気づけられたんでしょうか。ぎらぎらとした不遜な清志郎です。

 

 

私立探偵

 

私立探偵

私立探偵

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たぶんオセロかなにかしてあそんでたよ
おいらの愛て?近所のダチさ
聞いてもらえばハッキリするはずさ

かわいい私立探偵 YEAH YEAH
ぼくを取り調べ中さ
きみを泣かせる事は二度としないよ
かわいい私立探偵YEAH YEAH

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l01917b.html

 愛しい彼女に浮気を疑われたシチュエーションの曲でしょう。しかし、そんな場面で「オセロかなんかしてあそんでたよ」ってトボけすぎではないでしょうか。こんなおまぬけなこと言われたら思わず許してしまいそう。

 

 

不思議

 

不思議

不思議

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おまえは英語教師で
何処かの国のSPY
俺は資本主義の豚で無い物を売り歩く
ああこの街で会えるなんて不思議

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l005a96.html

 かなり毛色の違う曲。怪しく色っぽいメロディーに、意味不明な歌詞。たしかこの曲はPVが相当おもしろかった。砂に埋まったキューピーとかラクダとかを次々引っ張り出していくんだけど、なぜか清志郎も掘り起こされる。

RCサクセション 不思議 - ニコニコ動画

 ↑ありました。埋め込みできなかったので、お手数ですがニコニコでご視聴ください。

『HEART ACE』  1985年

 

HEART ACE(ハートのエース)

HEART ACE(ハートのエース)

 

 

一番好きなアルバムかもしれない。最後が『すべてはALLRIGHT』で終わるのもたまらない。

 

 

僕とあの娘

 

ぼくとあの娘

ぼくとあの娘

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あの娘はズベ公で
ぼくはみなしごさ
とっても似合いの ふたりじゃないか

白い目で見られるのなんか
もう慣れちまったよ
だから本気で だから本気で
あたためあっているんだぜ

汚れた心しか
あげられないと
あの娘は泣いていた きれいじゃないか

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 https://www.uta-net.com/song/119799/

スケ番だった元彼女のことを歌った曲。清志郎は実は戦争孤児でもあって、母親の妹の家族に育てられた。だからみなしご。

 

この詞はオレが二番目につき合った女の娘のことをうたってる。その娘はフォーリーブスのファンだったな。で、池袋に住んでるスケ番だったの。韓国人とのハーフで、デートの時に眼帯なんかして来るんだ。しょっちゅうケンカなんかしてたらしい。その娘がオレにね、オーティス・レディングの『ラブ・マン』っていうLPをくれたよ。その娘はやっぱり凄く新鮮だったね。オレのまわりにいた、なまぬるい環境のヤツらと違ってたからね。オレと同じもらいっ子だったけど、ずっとオレより不幸な生い立ちだった。スルドイ娘だったよ。

結局、引越して遠いところに行っちゃったけどさ、十年くらいして突然、電話があった。でもその時も不遇な環境で、精神的にも肉体的にもボロボロになってたようだ。ちょっとおかしくなってた。

そしてある日、クスリなんかで突然逝っちゃった。

今でもその娘がくれたオーティスのレコードはよく聴いてる。

『GOTTA! 忌野清志郎』より

 

 

海辺のワインディングロード

BABY もうきみの目を
今までのようには見れない
BABY もう 二度と
ぼくの目には見えない

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l000e9d.html

清志郎が精神的にかなり安定していて、いいコンディションの時にできた曲。珍しくキラキラした恋愛を歌っていて、ちょっと聴いていて照れる。

 

 

すべてはALLRIGHT(YA BABY)

 

すべてはALRIGHT(YA BABY)

すべてはALRIGHT(YA BABY)

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頭ごなしに 笑われても
うぬぼれて 踊ってりゃEのさ
とつぜんの贈り物を
受けとるときがきっとくるさ

なぜ?母のない子のような
なぜ?こんな胸さわぎ
叫んでも
閉じこもっても
Oh 涙をふいて BABY
もっと強く抱いて

作詞:忌野清志郎 作曲:春日博文 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l004ad0.html

語彙力を失うくらいいい曲。

これほど奮い立たせられる曲があるかなあ。「なぜ?母のない子のような なぜ?こんな胸さわぎ」って歌詞が、ときどきどうしようもなく襲われる不安をとてもよく言い表していてすごい。それでもアルバム最後にふさわしい、元気の出る曲。トータス松本が歌ってたけど、結構似合ってる。

『MARVY』  1986年

 

MARVY

MARVY

 

 

MIDNIGHT BLUE

物影にかくれて誰かが待ってる
ヤバイ物をしこたま持ってる
ぶっとばせ MIDNIGHT 心配はいらない
ゴキゲンなもの おまえにあげる 

作詞:K.IMAWANO 作曲:K.IMAWANO https://www.uta-net.com/song/115893/

金子ノブアキとkenkenのお母さん、金子マリさんをみなさんご存知ですか?彼女はRCと家族ぐるみの付き合いをしていて、ライブでも清志郎と一緒にど派手な衣装でこの曲を歌っていました。シモキタのジャニス・ジョプリンと呼ばれるほど、ソウルフルでかっこいい女性です。

 

 

COOL FEELING(クールな気分)

 

COOL FEELING・クールな気分

COOL FEELING・クールな気分

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黙っていても二人見つめあうだけで

なんだか クールな気分

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l019167.html

 どうした?というくらい低体温な曲。でも謎の中毒性あり。

 

 

NAUGTHY BOY

 

NAUGHTY BOY

NAUGHTY BOY

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いずれ誰もが年老い

二度ともとには戻れやしない

気ママな奴だった HEY!NAUGTHY BOY

普段の君は今じゃただのオヤジさ

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l004b60.html

みんな仲良しのロック小僧だったのに、いきなりおとなしくなってどうしたよ。そんな感じの歌詞。秋の初めの冷えた空気を思わせるような、さみしげなメロディー。

わたしも地元の同い年の友達が、結婚したり妊娠したりフィーバーしてて、「おいおいどうしたよ」って感じでしたが、ちょっと違いますかね。

  

『COVERS』  1988年

 

カバーズ

カバーズ

 

 

 ラヴ・ミー・テンダー

 

ラヴ・ミー・テンダー

ラヴ・ミー・テンダー

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放射能はいらねぇ 牛乳を飲みてぇ
何やってんだー 税金かえせ
目を覚ましな
巧みな言葉で 一般庶民を
だまそうとしても
ほんの少しバレてる その黒い腹

作詞:K.Imawano 作曲:E.Presley&V.Matson https://petitlyrics.com/lyrics/256149

3.11以降、清志郎が「原発の危険性を見抜いていた予言者だ」みたいなことが言われるようになりました。「たしかにね」と思う反面、複雑な気持ちでもあります。そういうイメージが独り歩きして、昔のロック小僧だったときの曲が聴かれなくなるのではないかと思ってしまうからです。清志郎は社会的なメッセージのある曲を発表する代償に、何かしらを失ってきたような気がします。

清志郎は何かの使命感にかられるように、社会的なメッセージが強い楽曲を発表するようになりました。戦争で亡くなったお母さんのことを知ったのが、動機として大きかったと言われています。でもそれは清志郎個人の思いであり、この頃からバンドメンバーとはすれ違うようになってしまいました。

清志郎が亡くなったあとの、チャボのインタビューを見ていると、当時のすれ違いのさみしさが伝わってきて切なくなります。

とはいえ清志郎が使命感をもって発表した曲なので、聴くべきでしょう。

 

 サン・トワ・マミー

 

サン・トワ・マ・ミー

サン・トワ・マ・ミー

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サン・トワ・マ・ミー 夢のような
あの頃を想い出せば
サン・トワ・マ・ミー 悲しくて
目の前が暗くなる
サン・トワ・マ・ミー

作詞:ADAMO SALVATORE 作曲:ADAMO SALVATORE http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l01121b.html 

越路吹雪さんで有名な「サン・トワ・マ・ミー」

清志郎が歌うとこうなるんですね。

 

イマジン

僕らは薄着で笑っちゃう ああ 笑っちゃう
僕らは薄着で笑っちゃう ああ 笑っちゃう 

訳詞:忌野清志郎 作曲:John Lennon https://petitlyrics.com/lyrics/2737166

ことばが要らないくらい素晴らしいので、見てください。

 

『Baby a Go Go』  1990年

 

Baby a Go Go

Baby a Go Go

 

 

一度すれ違ってしまったけど、またふつうのロックバンドをやりたいという気持ちで作ったアルバム。しかしもうメンバー同士の心は離れていて、修復不可能なところまで来ていました。どれも名曲だけど、響きが哀しい。

 

 

I LIKE YOU

 

I LIKE YOU

I LIKE YOU

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さぁ笑ってごらん HA HA HA HA HA

ほらうぬぼれてごらん HA HA HA HA HA

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l0012cc.html

外国の子供歌みたいな雰囲気の曲。股間をふろおけか何かで隠した清志郎が、おどけているPVだったと思うけど、それすらさみしげだった。しかし、清志郎の死後に発表された未発表音源を収録したアルバム「Baby #1」では、とてもいいアレンジがされています。息子の竜平(たっぺい)さんの声もひっそりと入っていて、素敵です。

 

I Like You

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あふれる熱い涙

 

あふれる熱い涙

あふれる熱い涙

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Baby 空が引き裂かれても

俺はこわくないさ

Baby 俺を悩ませるのは

お前だけさ

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l000e9c.html

ふれる つい みだ~」 

口をおっきく開けて、明瞭な発音をするのが清志郎の美点。こんな切ない曲でも、それは変わりません。昔アコースティックギター買ってもらって、ひたすらこれを練習してた思い出。

 

 

空がまた暗くなる

 

空がまた暗くなる

空がまた暗くなる

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ああ 子供の頃のように
さぁ 勇気をだすのさ
きっと 道に迷わずに
君の家にたどりつけるさ

おとなだろ 勇気をだせよ
おとなだろ 知ってることが
誰にも言えないことばかりじゃ
空がまた暗くなる

作詞:忌野清志郎 作曲:忌野清志郎 http://j-lyric.net/artist/a001cbe/l019178.html

子供のころはこの歌詞がいまいちぐっと来なかった。今でも子供だけど、なんとなくわかってきた気がする。 

おまけ

なんだか、解散時のさみしげなアルバムを最後にもってきてしまいました。

たしかにバンドメンバーとはすれ違ってしまったけど、そのあと親友のチャボとは仲直りして、素敵な演奏をしています。

 

みんな大好き「君が僕を知ってる」

 

この動画は、何度見ても泣けてくる。照れたような二人の周りを囲んでいる草が、そよぎながら歌っている感じがする。

 

大切な本

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 もう絶版になっている『GOTTA!忌野清志郎

母から譲り受けました。母曰く

 

清志郎のことを反吐が出るくらい嫌いだった友人が、夢中で二時間で読破した」

 

とのこと。母さん帯書けよと思いました。

追悼本を量産するくらいなら、こういう本を再版してほしいですね。