ニートにハーブティーは要らない

ニートにハーブティーは要らない

思ったことを書いています

2019-01-01から1年間の記事一覧

たとえばキウイフルーツをクレソンで和えるようなこと

他人がごくごく日常的にやっている、思いも寄らない食材の組み合わせを知るのが好きだ。 好きな料理系youtuberは、夏のおみそ汁にすだちの輪切りをたくさん浮かべていた。そして椎茸とアボカドをお醤油で香ばしくソテーしていた。こういう自分では思いつかな…

サイゼリヤでひとりでワインを飲むぐらいのことがあってもよい

https://www.saizeriya.co.jp/ 会社の帰りにひとりでサイゼリヤに寄る。 街の雑踏の中を歩きながら、緑色の看板を見つけたときからわたしはなんだかぼんやりしてしまって、目が空洞になっていく感覚を抱く。あらゆる視覚情報が空洞になった目を風のように通…

おもしろい死に方について

https://www.nihon-eiga.com/osusume/furuhata/ 古畑任三郎の父は、タヒチを旅行中にヤシの実が頭に直撃して死亡したという。 わたしは子供の頃にそれを知り、その死に方に激しく憧れた。実の父の頓狂な死を淡々と語る古畑も、ひどくかっこよく思えた。 「ヤ…

暮らしのいびつ

生活するには、ちょっとしたコツが要る。自分だけにしかわからない、小さな小さなコツである。 最近新しいアパートに引っ越した。この部屋で暮らすためのコツを、やっと身体が覚えはじめた。部屋は新しいのに、エアコンは古い。リモコンは褪せたクリーム色に…

魔の1週間とひねり揚げ

わたしには魔の1週間が存在する。それは、“あのこと”ではない。“あのこと”が訪れるまえの1週間のことだ。なにも伏せなくてもいいじゃないかと憤る人もいるかと思うが、伏せるのも勝手だ。とにかく、“あのこと”のまえは酷い。いろんなことが不安になり、焦っ…

ハムをつまみ食いするときの焦りについて

夜中、どうにも小腹が減ってキッチンまで這っていき、冷蔵庫を空ける。暗闇に浮かぶスペースコロニーみたいな光の中に、ハムを発見。明日、サンドイッチにしようと思っていたそれを迷いなく開封し、1枚をべろりと食べる。ハム独特の水あめの甘さと、かどのと…

今ごろ自分の家が燃えているんじゃないかと思う

夜、自宅までの坂道を登っていると、背後からサイレンの音が追いかけてきてどんどん大きくなったかと思えば、3台ほどの消防車が立て続けにわたしを追い越した。音はゆがみながら遠ざかり、そのままわたしの家と同じ方向に消えていった。 「わたしの家燃えて…

ヨコハマ・日雇い・メモリー

スローなブキにしてくれ ブルーレイ [Blu-ray] 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2012/09/28 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る どうでもいいことばかりやたら記憶に残るというのは本当によくあることである。ついでにちょっと教えてあげるけ…

卒業・くすんだブルーのワンピース・会社員

2019年3月26日に大学を卒業し、4月から都内で会社員になった。毎日通勤したり、先輩からこぼれ仕事をもらいながらいろいろやったり、デスクで壁と向かい合いながらお弁当を食べたりしていると、つい2、3週間くらいまえには卒業式のあとの謝恩会に何を着てい…

地に足つけて生きている人間の言葉にはドライヴ感がある

地に足つけて生きている人間の言葉には、ドライヴ感がある。 一見それは意味不明の言葉であっても、たしかな重量をもったカウンターパンチとして身体に響いてくる。 小さい頃は、よく喫茶店に預けられていた。祖父が自宅の一部を改造してやっていた喫茶店で…