Spotify無料版がもたらした無駄な出会い
Spotifyの無料版を使うメリットは正直言ってまったく無い。何曲かおきに広告が入るし、何より強制的にシャッフル再生である。
このシャッフル再生がめちゃくちゃで、水曜日のカンパネラを聴いてたら加山雄三が出てきたり、松田聖子が聴きたいのにJUJUが流れ出したりする。これがイラっとくるのだけど、おもしろくもあってたまにSpotifyの無料版で音楽を聴きたくなる。
こないだ、なぜか今さらブルーノ・マーズが聴きたくなってSpotifyを開いた。Spotifyの無料版でブルーノ・マーズを聴こうとする女、そこはかとなくダサい。
ブルーノ・マーズのアーティストページを開いて、アルバムのなかにUptown Funk と書いてあるのを見て「おお、これこれ」とワクワクしながらシャッフルプレイボタンを押した。最初に目当ての曲が出なくても、何回かはスキップできるし、そのあとは気長に待つか~という気分で。
そしたらなんとUptown Funk のイントロが流れ出したではないか!
無料版ユーザーならわかってくれると思うけど、目当ての曲が一発で出てくるのは相当ラッキーである。
でもこのアップタウンファンク、何かが違う。この違和感はボーカルが入ったとたん確信に変わった。
おせち○こ先生こと、和田アキ子によるUptown Funk 。和田アキ子がブルーノ・マーズをカバーする時代なのだ。知らなかった。別に知らなくてもよかった。Spotify無料版によって、実に微妙な音楽と出会ってしまった。
無料版ユーザーだからと言って、いくら何でも鬼畜すぎはしないだろうか。ブルーノ・マーズを聴きたがっている人に、和田アキ子を差し出すなんて。